東京都墨田区押上にあるリッチモンドホテルプレミア東京押上。東京都がGoToトラベルに追加された直後の2020年10月に1泊してきたので、レポートします。
目次
リッチモンドホテルプレミア東京押上について
ファミリーレストランのロイヤルホストで知られるロイヤルホールディングスグループですが、リッチモンドホテルズはその一員です。2020年10月現在で全国に42のホテルがあり、ビジネスホテルではありますが、ゆとりのある客室、大型デスク、デュベスタイルのベッド、グループ会社の強みを活かした朝食などの質の高いサービスで、JCSI(日本版顧客満足度指数)やJ.D.パワージャパンなどの満足度調査でも常に上位に位置しています。私もこれまで各地のリッチモンドホテルズを利用しており、お気に入りのホテルグループです。
今回宿泊したリッチモンドホテルプレミア東京押上は、所属するプレミアブランドのホテルで、2015年12月に開業しています。元々は2013年まで京成電鉄の本社があった土地で、千葉県市川市に移転した跡地にリッチモンドホテルが建設されました。
アクセス
押上(スカイツリー前)駅B3出口の目の前で、アクセスは非常に至便です。B3出口は、エスカレーターは上り方向しかありませんが、エレベーターも設置されているので、大きなスーツケースなどがあっても楽に移動できます。
押上駅は、東京メトロ半蔵門線と東武伊勢崎線(スカイツリーライン)、都営地下鉄浅草線と京成押上線が相互乗入しており、都内各地だけでなく都営浅草線・京急線経由で羽田空港、京成押上線・成田スカイアクセス線経由で成田空港へと、各地へスムーズにアクセス可能です。
また、ホテルのホームページでは案内されていませんが、東武伊勢崎線とうきょうスカイツリー駅からもアクセス可能です。距離は約450mで徒歩6分ほど、東京スカイツリータウン内を抜けていく形となります。とうきょうスカイツリー駅は、押上駅を経由しない福島・群馬・栃木・千葉方面を結ぶスペーシアなどの特急列車も停車するので、日光・鬼怒川方面と組み合わせた旅行でも便利ですね。
なお、とうきょうスカイツリー駅は付近の線路を高架化する工事が行われており、約150mほど東側に移転する予定です。移転工事の完了は2024年度で、より押上駅やホテルに近づくことになります。
なお、駐車場はホテル建物内の3・4階にありますが、他の施設と共用の為、事前予約はできません。料金は1泊1台あたり1,500円となっています。
館内について
リッチモンドホテルプレミア東京押上が入居している京成押上ビルは13階建て。地下1階と地上1階はスーパーマーケットの「ライフ」、2階には家具店の「ニトリ」、3・4階が駐車場となっており、5階から13階をホテルが占めています。
フロントは5階で、ここには朝食会場にもなるレストラン「シズラー」があります。シズラーはアメリカ発祥のステーキやサラダバーが有名なファミリーレストランです。本家アメリカのシズラーはコロナ渦の影響を受けて再建に入りましたが、国内のシズラーはロイヤルホールディングスグループの一員ですので、直接の影響はなく営業を続けています。客室は6階から13階で全260室。ホテル内にはこの他、コインランドリー、電子レンジ、会議室などの施設があります。
ホテル内には飲料の自動販売機のみで、コンビニなどの店舗はありませんが、同じ建物内にスーパーマーケットのライフ、ホテル出口を出てすぐ右側にファミリーマート墨田押上前店があり、近隣にも複数のコンビニがあります。また目の前の東京スカイツリータウン内には商業施設の東京ソラマチもありますので、飲食やショッピングにはとても便利な立地です。どのような店舗があるかは、リンク先を参照してください。
宿泊した部屋
今回はシングルに1泊しました。このホテルでは一番コンパクトな客室ですが、それでも広さは18.9㎡あります。
ベッドは150cm×200cmとダブルサイズのシモンズ社製。枕で隠れてしまっていますが、置き時計の下部に照明スイッチと、コンセントが2つあります。
今回は滞在時間が短く、デスクで作業はしていませんが、高級感あふれるデザインです。机上のコンセントは2つで、さらに1つポット専用のものがあり、LANコネクタも併設されています。残念ながらUSBコンセントはありませんでした。右側の機器は備品の加湿器です。
インターネット回線は、机上のLANコネクタを使用し有線で接続した場合は、接続が繰り返し途切れてしまいました。ホテルではよくあるパターンですが、LANコネクタからは机内の無線LANコンバーターを使用しており、設置箇所の電波が不安定なのかもしれません。無線インターネット回線に接続を切り替えた後は、YouTubeやDAZNなどの動画サービスも安定して利用できました。
机の後方にどんと構えているのは、ポットやアイスペールなどの置き場と、その下部に冷蔵庫、右側にはミニテーブルがあります。見た目は良いのですが、室内ではかなり存在感がありました。上部はテーブルというか物置として意外と便利に使ってました。なお、内部の明かりは消灯できるので、就寝時も安心です。
ベッドの足元方向、机からは真後ろにシャープ製の40インチテレビが壁掛けされています。左上部にはコート掛けもあります。もちろん、ちゃんと他にクローゼットもあります。
徐々に各地のホテルでも増えてきていますが、テレビの下部にはHDMIコネクタが埋め込まれています。ノートパソコンのセカンドディスプレイとして接続したり、ChromecastやFire TV Stickを接続して動画配信サービスを楽しむにはとても便利です。
クローゼットはドアを開けてすぐ右手、バスルームとの隙間にあります。扉もなく、幅も広くはありませんが、1人での利用なら十分でしょう。またカゴが常備されているのは意外と便利でした。
クローゼットの下部にはセーフティボックスやアイロン、アイロン台などが置いてありました。また写真の左側にはズボンプレッサーも設置されています。
バスルームはトイレ、洗面台が一緒のユニットタイプです。作りは良いですが、「プレミア」ブランドのホテルとしては、3点分離の構造にしてほしかった所です。なお、今回はアメニティ無しの宿泊プランでしたので、シャンプーやタオルなど最低限の用意となっていました。
今回の宿泊は10月上旬の日曜日、朝食付きの「アメニティ&客室清掃なし プラスチック・スマートプラン」をじゃらん経由で予約して1泊6,500円でした。23区内のリッチモンドホテルであることを考えると、とてもお得だったと思います。旅行用のトラベルアメニティを持ち歩く旅慣れた方にはおすすめのプランですね。
実際の支払額は、GoToトラベルキャンペーンで35%の割引で2,275円引き、じゃらん秋セールクーポンで1,200円引きとなり、計3,025円となりました。これに1,000円分の地域共通クーポンが配布され、朝食料金は1,500円と考えると、実質525円で宿泊できたことになります。
なお、今回はじゃらんの利用だった為、地域共通クーポンはチェックイン時にフロントで紙クーポンを受け取りました。その際にも案内がありましたが、紙形式の地域共通クーポンはホテル最寄りのファミリーマート墨田押上前店で使用できました。他にも東京ソラマチ内に多数の利用可能店舗があるので、使い道に困ることは無いと思います。
地域共通クーポンの取扱店舗は、公式サイトのマップをご覧ください。
シズラーでの朝食
朝食会場にもなっているシズラーは、フロントと同じ5階にあります。朝食の提供時間は6:30から10:00までとなっています。
昨今の情勢にのっとり、朝食は和・洋・中のお膳の中から選択する形になります。しかし、特筆すべきはおかわり自由(一部だけでもOK)という対応が素晴らししかったです。ビュッフェ中止のホテルが相次ぐ中、ちょっと物足りないと感じることが多かったので、とても有り難く感じました。
アメリカンファミリーレストランのシズラーですから、洋食をチョイスしました。またシズラー名物チーズトーストの追加はどのお膳でも自由。私は2切れを追加注文、チーズの旨みとさくさくの食感は最高でした。
東京スカイツリーなどホテル周辺について
リッチモンドホテルプレミア東京押上を語る上で、東京スカイツリーは欠かせません。ホテル出口の目の前が東京スカイツリータウン、ほぼスカイツリー直結と言って差し支えないでしょう。
ちょうど宿泊当日まで、スカイツリーでは開業8周年50%オフキャンペーンが実施されていたので、19時過ぎに登頂してきました。大混雑する当日券売り場を横目にWebチケットで入場しましたが、展望台内も大混雑、そのため内部の写真はございませんのでご了承ください。下側の展望デッキでさえ東京タワーの天辺を越える地上350mに位置しており、そこから眺める夜景は絶品でした。
東京スカイツリータウン内には300以上の店舗を構える東京ソラマチの他、今回は訪問できませんでしたが、すみだ水族館やコニカミノルタプラネタリウム天空などの施設もあります。
また、観光するほどの時間はないけれど、スカイツリーを眺めておきたいという場合は、こちらもホテルの目の前にある押上駅前自転車駐車場がおすすめです。2階建ての屋上部は憩いのスペースとして開放されており、夜景スポットとしても有名です。
また桜の名所として知られる隅田川沿いの隅田公園まで約1kmで徒歩12分、その対岸は浅草ですので、徒歩やレンタサイクルでの観光にもとても便利な立地です。今回はスケジュールの都合で短時間の滞在となってしまいましたが、機会があれば再訪してゆっくり周辺の観光を楽しみたいと思います。
まとめ
仕事の都合で都内で宿泊するホテルを探していたところ、「あのリッチモンドホテルプレミアがこの価格!?」ということで飛びついてしまいました。まさにその期待を裏切らない宿泊体験で、逆に短時間の滞在だったことが残念に感じてしまいました。
東京スカイツリータウンや浅草など都内東部の観光拠点としてだけでなく、羽田・成田の両空港や都内各地への至便なアクセスを活かしたビジネス利用にも対応できるホテルだと思います。昨今の情勢に加え、GoToトラベルキャンペーンの対象となったことで、都内のホテルも宿泊しやすくなっています。皆さんも機会があればぜひ宿泊してみてください。
以上、「スカイツリーが目の前!リッチモンドホテルプレミア東京押上滞在記」でした。