わずか往復6,000マイルで利用できるお得なサービス、ANA今週のトクたびマイルとJALどこかにマイル。それぞれに大きな特色や使い勝手の違いがありますので、特徴を比較して、どのような場合に向いているかまとめました。
目次
ANA 今週のトクたびマイルとは
ANAの国内線路線の中から、対象となった路線が大幅に少ないマイル数で特典航空券が利用できるキャンペーンです。
対象となる搭乗期間は1週間と短く、また予約発券期間も搭乗期間開始の1日前から、対象路線やマイル数の発表も予約発券期間開始の前日と、路線の発表から搭乗期間までの期間が非常に短いという特徴があります。
翌月の対象期間がいつになるかは前月の20日前後にANAホームページで発表されますので、旅行日の予定が立てられるのはこの時点からとなります。
ANA 今週のトクたびマイルについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
JAL どこかにマイルとは
通常は12,000マイルから交換可能なJAL国内線往復特典航空券がわずか6,000マイルで利用できます。ホームページで日時と発着地を選択すると4つの候補地が表示され、申し込みを行うと3日以内に候補地の中から決定された行き先と搭乗便の通知が届くようになっています。
「どこかに」の名の通り、自分で行き先を決定できないのが、良くも悪くも最大の特徴です。表示される4つの候補地をできるだけ自分の希望に添う通りに選び出せたとしても、絞り込めるのはそこまでです。思い通りに決められないと感じるのか、どこになるのかワクワク感を味わえるのかは自分次第でしょう。
JAL どこかにマイルについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
両方の特徴を比較!
ANAトクたびマイルとJALどこかにマイル。同じようにお得なマイル数で国内旅行ができるサービスですが、それぞれに異なる特徴があります。これらを分かりやすいようにポイント毎に見ていきます。
行きたい場所を選べるのは?
○ ANA トクたびマイル
× JAL どこかにマイル
これは名称の通りですね。ANAトクたびマイルは候補の路線の中から自由に選ぶことができますが、JALどこかにマイルは4つの候補地までしか選ぶことができません。
マイル数がお得なのは?
○ JAL どこかにマイル
× ANA トクたびマイル
どちらもマイル数は通常の特典航空券よりお得ですが、どちらがよりお得かという観点ではJALどこかにマイルに軍配が上がります。
ANAトクたびマイルも片道3,000マイルから交換可能ですが、距離によって片道4,500マイル、6,000マイルとなる区間もあります。すなわち、羽田-那覇のような遠距離区間では往復12,000マイルが必要ということです。
JALどこかにマイルでは、行き先がどこになっても必要マイル数は往復6,000マイルで固定です。少ないマイル数でより遠くに行けるのは、JALどこかにマイルということになります。
事前に計画を立てやすいのは?
○ JAL どこかにマイル
× ANA トクたびマイル
1ヶ月前から申し込めるJALどこかにマイルの方が、事前に旅の計画は立てやすいでしょう。
ANAトクたびマイルは対象期間の発表は前月の20日前後、対象路線の発表や予約開始も対象期間の直前と、不確定要素が大きくなってしまいます。事前に日程を決めてから、どこかに旅に行こうというのであれば、JALどこかにマイルが便利ですね。
いつでも利用できるのは?
○ JAL どこかにマイル
× ANA トクたびマイル
ANAトクたびマイルは、1週間の対象搭乗期間が月に1~2回設定されます。それ以外の期間には利用できません。
JALどこかにマイルは、利用できない期間は設定されていません。いつでも利用できるという点では圧倒的に便利ですね。
しかし、繁忙期など日にちや時間帯の設定によっては、提示される候補地が減ったり、表示されない場合もあると告知されているので、さすがにお盆や年末年始には使いにくくなると思われます。
直前でも申し込めるのは?
○ ANA トクたびマイル
× JAL どこかにマイル
逆に思い立ってすぐに旅に出たい場合はどうでしょうか。この場合はANAトクたびマイルが便利です。
ANAトクたびマイルは通常の国内線特典航空券と同じルールが適用されますので、搭乗日前日の23時59分まで予約可能です。しかし、JALどこかにマイルは7日前の23時59分が予約締切となっています。申し込んでから目的地や搭乗便の決定のプロセスがあるので、致し方ないところはありますね。
発着地が選べて、日本各地から使いやすいのは?
○ ANA トクたびマイル
× JAL どこかにマイル
JALどこかにマイルは発着地を東京(羽田)、大阪(伊丹)、大阪(伊丹・関西)の3通りしか選択できません。すなわち、関東・関西から出発してどこかに行くことになります。多くの目的地の中から4つの候補地を提示し、その中から行き先を決定するという仕組上、大都市圏からの出発に限定せざるを得ないのでしょう。
対象路線であれば自由に利用できるANAトクたびマイルの方が自由度が高く、日本各地から使いやすいのは自明ですね。
予約の変更、キャンセルができるのは?
○ ANA トクたびマイル
× JAL どこかにマイル
ANAトクたびマイルの運用ルールは、基本的に通常の国内線特典航空券と同一です。その為、同じキャンペーン期間中であれば予約の変更も可能ですし、キャンセル・払い戻しも通常通り手数料3,000マイルで可能です。必要マイル数が少なくなっているので手数料が割高ではありますが、一部のマイルは戻ってくるということなります。
JALどこかにマイルは基本的に予約変更はできません。例外的に搭乗日当日に空港で、先に出発する便に空席がある場合は変更が可能です。またキャンセルは可能ですが、マイルの払い戻しはできません。行き先が気に入らないのでキャンセルという事態を避ける為と思われます。
まとめ
両方の特徴をまとめると、事前に旅行に行く日程を決めておき、行き先はある程度お任せで、というのであれば往復6,000マイルで遠方まで行ける可能性があるJALどこかにマイルはお得です。ANAトクたびマイルでは、例えば羽田-那覇が対象路線になったとしても、通常時の往復18,000マイルが12,000マイルになるだけけとも言えます。行き先は運任せではありますが、どこに行っても往復6,000マイルというのは大きな特徴でしょう。
逆に出発地や目的地を自由に選べるのがANAトクたびマイルです。マイルによる特典航空券の直前割引販売のようなものですが、上手くタイミングがあえば通常よりお得なのは確かです。
この記事が両方の特徴を把握して、よりマイルを効率的に使って旅を楽しむ助けになれば幸いです。
以上、「お得なマイル数で国内旅行 ANAトクたびマイル JALどこかにマイル 特徴比較」でした。