特典航空券を確保するためには、ルールを把握しておくことが重要です。混雑する繁忙期や人気路線ならなおさらです。
いつから予約できるのかといった基本的なルールや、すでに特典航空券の空席がない場合の対処法などをまとめました。
目次
利用できる期間、できない期間
ANAの国際線特典航空券では、2021年3月まで利用できない期間はありません。
以前はお正月のホノルル発の便に利用制限が掛かっていましたが、巨大機A380の導入によって緩和されたようです。
ANAがホノルル線に5月24日から就航予定のA380型機について、私がルフトハンザ航空やシンガポール航空で搭乗したときのことをまとめました。
予約開始はいつから?
復路搭乗日355日前の午前9時からです。往路搭乗日ではないので要注意です。また、片道での予約・発券はできません。
ホームページと、AMCサービスセンターへの電話で予約可能ですが、電話での予約は1人あたり2,160円の発券手数料が掛かります。予約開始日や複雑な旅程の発券以外は、ホームページでの予約の方がお得ですね。
このように特典航空券の争奪戦は約1年前から開始されます。繁忙期など厳しい条件での予約を確保するには、十分な計画と準備、そして柔軟性が必要になります。
予約締め切りはいつまで?
国際線ではなかなか直前に特典航空券を発券する機会は少ないとは思いますが、急に必要になった場合はどうでしょうか。
ホームページ、電話での申し込みのどちらとも、往路出発の96時間前までとなっています。すなわち4日前までということですね。
手続き方法・窓口
電話番号は0570-029-767(全国一律料金)と、03-6741-6683(有料)があります。この他、札幌、大阪、福岡、名古屋、沖縄の番号が用意されています。前者はナビダイヤルですので、携帯電話でかけ放題や無料通話があるような場合は、後者の番号の方が通話料を節約できるでしょう。
すでにSFCなど上級会員のステータスを持っている方は、プレミアムメンバー専用デスクの方が繋がりやすく手続きもスムーズです。
家族と一緒だけど、一度に何人まで予約できる?
最大予約可能人数は10人です。ただし、事前に特典利用者登録が必要です。
さすがに10人だと、システム上の制限よりも空席の確保が難しいでしょう。実用上、ほぼ問題ない人数が一度に予約できるということですね。
特典利用者登録は、ホームページから可能です。登録できるのは配偶者・同性のパートナー、2親等以内の家族に限られ、最大10人まで登録できます。
なお、登録した利用者を変更したり、削除したりする場合には、1名あたり5,000マイル必要になるので注意ですね。
また、小幼児も必要なマイル数は大人と一緒です。座席を必要としない幼児のみ、大人の10%のマイル数で利用可能となります。
成田や羽田まで、国内線の乗り継ぎがある場合は?
国際線に乗るまでに、国内線で移動しなければならない場合はどうでしょうか。この場合も、往路・復路ともに2便まで国内線を追加することができます。追加マイルも不要です。
通常、国内線特典航空券は1月に9月末まで、8月に3月末までの分が一斉に予約開始となりますので、最長でも8ヶ月先までの予約しかできません。しかし、国際線特典航空券と同時に乗り継ぎ便を予約する場合には、355日前から同時に予約できます。
また、ソラシドエア、AIRDO、スターフライヤーが運航している便でも、ANAとコードシェアを行っている便であれば利用できます。ただし、IBEXエアラインズ運航便は利用できません。
あくまで国内線から国際線への乗り換えという扱いなので、途中で24時間を超える滞在はできません。午後に羽田に到着して、翌朝に成田から海外へ出発するようなケースならOKですが、成田からの出発が夜になると24時間を超えてしまうのでNGです。
また、2便まで追加できるからといって羽田→札幌→成田→海外といったルートもNGです。出発地の東京を2回経由してしまっているからです。
どうしても特典航空券が取れない場合
特典航空券に割り当てられている席数は多くありません。したがって、目当ての便に空席はあるけれども、特典航空券が確保できないということは多々あります。
そういった場合に考えられる一般的な対処法としては、搭乗日・時刻をずらす、直行便ではなく経由便を探す、ANAにこだわらずスターアライアンス特典を利用するといった方法があります。
それでも、せっかく空席があるのだから貯めたマイルで旅行したい、という場合に利用できる方法がひとつあります。マイルをANA SKY コインに交換して航空券を購入することです。
ANA SKY コインは、ANAホームページでの航空券・ツアー購入代金の支払に利用できるポイントで、1コイン(ポイント)あたりの価値は1円です。
ANAマイルから交換でき、交換レートは最大で1.6倍(50,000マイル交換時)です。(SFC以外の上級会員はさらに0.1倍アップします)
ANA SKY コインについて、詳しくはこちらをご覧ください。
50,000マイル交換時には80,000円相当のANA SKY コインとなります。特典航空券であれば、50,000マイルで北米往復のエコノミークラス特典航空券に交換できるのでかなり割高とはなりますが、どうしてもという場合の手段にはなります。
また、これを応用して旅作などのANAツアーをANA SKY コインで利用する方法があります。ツアーであれば航空券だけでなく、燃油サーチャージ、ホテル宿泊代まで含まれますので、行きたい目的地でお得なツアーがあれば、こちらを利用するとお得でしょう。マイルの使い道として、特典航空券にこだわらず選択肢を持つことはとても重要といえるでしょう。
まとめ
ANA国際線特典航空券を予約するときに必要な基本ルールは以上です。
繁忙期に特典航空券を確保する為には、各社毎に異なる予約開始のタイミングやルールを把握しておくことが重要です。常に最新の情報を取り入れておきましょう。
ANA国内線特典航空券については、こちらをご覧ください。
以上、「ANA国際線特典航空券 予約ルールまとめ (2019年5月)」でした。