富山・金沢と巡った北陸旅行の復路に、12月12日NH754便 小松10時30分発→羽田11時40分着に搭乗したのでレポートします。
目次
小松空港へのアクセス
金沢と小松空港との間には、出発便に合わせてリムジンバスが運行されています。約半数の便が金沢駅西口発で、朝夕は香林坊発の金沢西口経由になっています。小松空港から金沢市内へ向かう場合も、到着便に合わせて運行されています。詳細な時間は空港ホームページなどでご確認ください。
運賃は金沢市内との間は1,150円で後払いです。車内にはICカードリーダーが設置されていますが、金沢ローカルのIcaのみ使用可能で、Suicaなどの交通系ICカードは利用できません。また金沢駅、小松空港の自動券売機や窓口でもクレジットカードの使用には対応していませんが、金沢駅の自動券売機のみSuicaなどの交通系ICカードに対応しています。
今回はANAホリデイ・イン金沢スカイに宿泊していたので、エントランスを出た目の前の武蔵が辻・近江町市場停留所から、香林坊発のリムジンバスに乗車しました。所要時間は香林坊から55分、金沢駅西口からは40分です。
ANAホリデイ・イン金沢スカイについては、こちらの記事をご覧ください。
この他の公共交通機関のアクセスは、小松駅の路線バス、加賀温泉駅への周遊バス、福井駅へのリムジンバスがあります。
今回の搭乗機
羽田-小松線について
かつての羽田-小松線はボーイングB747型機のような大型機も投入されていた路線ですが、北陸新幹線が金沢まで開通した後はB737型機やB767型機など、小型機や中型機が使用されています。
便数は季節によって変動はありますが、JALが6往復、ANAが4往復の運航となっています。搭乗した12月にはエアバスA321型機がNH754便に投入されていたので、こちらの便に乗ることにしました。
ANAのA321型機、ceo とneoの違い
ANAの時刻表やホームページで321と表記されるエアバスA321型機ですが、実際は新旧2世代の機種で運航されています。2016年から2017年に掛けて導入された第1世代(ceo)のエアバスA321-200型機が4機と、その後に導入された第2世代(neo)のエアバスA321-200N型機が11機です。それぞれ略してA321ceo、A321neoとも呼ばれています。
両者の違いは、技術的には新型エンジンの搭載、主翼端へのシャークレットの標準装備化(現在のANA機はceoとneoの両方で装備しています)、主翼の改良などがありますが、気になるのは客室設備のサービス面ですね。
大きな違いは、A321neo型機にはANA国内線仕様機では初めて全席にシートモニターが設置されたことでしょう。大きさはプレミアムクラスでは12インチ、普通席では10インチです。
また、A321ceo型機では全席にUSB電源、プレミアムクラスのみ電源コンセントが装備されていますが、A321neo型機ではこれに加えて普通席にも電源コンセントが装備されました。シートモニター、機内Wi-Fiと合わせて、快適なエンターテイメント設備が揃いました。
では、今回の搭乗機は……
A321neo型機に搭乗できる確率は11÷(4+11)で約73%、決して悪い確率ではなかったのですが、今回は残念ながらA321ceo型機でした。
搭乗した機体はJA114A、2017年2月に登録されていて、ANAの4機のA321ceo型機では最も新しい機材です。
小松空港にはANAラウンジがあるのですが、座席数が74とコンパクトな作りとなっています。今回は羽田線の出発前とあって大混雑していた為、入室は断念しました。
10時過ぎに小松を発つ利用しやすい時間帯の便のため、満席でのフライトとなりました。普通席はB737型機などと同様に3列-3列の配置で、シートは近年増えてきた、ポケットを上部に配置して膝廻りのスペースを確保したタイプですね。
A321ceo型機には、USB電源が装備されています。きちんと3席分のポートが用意されているのは嬉しいですね。
A321neo型機のように全席シートモニターではありませんが、頭上にモニターが設置されています。
フライトルートは、小松から南下して岐阜・名古屋・浜松と南廻りだった為、左側の窓からは富士山、そして三保の松原方面も良く見えました。
機内Wi-Fiについて
今回搭乗したANAのA321型機はceo、neoの両方とも、全機材でWi-Fiが使用できます。その他の機材や詳細、Wi-Fiを利用したエンターテイメントシステムについては、こちらの記事をご覧ください。
いつも通り、スピードテストを行いました。往路のB737-800型機で計測を行った際の記事は、こちらをご覧ください。
離陸して安定飛行に入ってからと、着陸前のシートベルト着用サインが出る前の2回、測定を行いました。
2回とも下りが1.5Mbps前後で、往路や他のANA便と同様の速度が出ています。1回目の上りが2Mbpsというのも通常通りですが、2回目のみ少し遅く0.6Mbpsでした。
使用感としては、いつも通りブラウザでブログやニュースを見たり、LINEで写真を送ったり、ゲームをしたところ、ほぼスムーズにアクセスできていました。
飛行航路や高度、機内の使用人数でも速度は影響されるので、あくまで参考程度に見てもらえればと思います。
まとめ
残念ながらA321neo型機には搭乗できませんでしたが、A321ceo型機も新しい機材で装備も充実しており、快適なフライトでした。
ANAのナローボディ機の主役B737-800型機や、セミワイドボディ機のB767-300型機と比較しても、膝廻りの広いシート、USB電源とWi-Fiの完備など、機内設備のサービス向上が分かります。今後の新機材導入や、設備更新も期待したいですね。
以上、「ANA小松→羽田NH754便搭乗記」でした。