2019年5月からANAがハワイのホノルル線に投入して話題の超大型機エアバスA380。ANA以外にも日本には多数のA380型機の就航路線があります。2020年3月29日から始まるサマーダイヤでの状況をまとめました。
目次
エアバスA380型機とは
エアバス社が開発した世界初の総2階建て、史上最大規模の超大型ジェット旅客機です。航空会社によっては、バーラウンジやシャワールームが設けられた機材もあります。
ANAがホノルル線に投入したA380型機も、ボーイングB777-300ER型機以来となるファーストクラスが設置され、エコノミークラスにもベッドのように利用できる日本初のカウチシートANA COUCHiiが導入されています。このように多様な設備やシートを導入できるのも、総2階建てによる広さがあるからですね。
私も以前に何度かA380型機に搭乗していますが、とても素晴らしいフライトでした。その時に感じた良いところと悪いところを、以下の記事でまとめています。
2020年サマーダイヤの就航路線
ANA以外にも日本にA380型機で乗り入れている航空会社は多数あります。2020年3月29日から始まるサマーダイヤから、就航路線をまとめました。
データは2020年1月時点のものを参照していますので、今後のダイヤや運航機材の変更にはお気を付けください。
エミレーツ航空
中東のアラブ首長国連邦(UAE)のドバイが本拠地の航空会社で、世界で最も多い100機以上のA380型機を運用しています。しかし、A380型機の最大の顧客であるが故に、2019年2月にA380型機の発注を他の機種へ変更したことが、A380型機の生産終了決定の大きな要因となってしまいました。
エミレーツ航空のA380型機といえば空飛ぶ豪華ホテルとも言われる、バーラウンジやシャワールームといった設備が充実した機内でしょう。
エミレーツ航空は成田-ドバイ線、関西-ドバイ線にA380型機を投入しています。運航ダイヤは以下の通りです。
- EK318便 ドバイ 2:40発 – 成田 17:35着
- EK319便 成田 23:00発 – ドバイ 5:20(翌日)着
- EK316便 ドバイ 3:00発 – 関西 17:15着
- EK317便 関西 23:45発 – ドバイ 5:15(翌日)着
日本には夕方に到着し、夜間に出発するダイヤなので、撮影にはあまり向かないのが残念ですね。しかし、ドバイの到着・出発はヨーロッパやアフリカへの乗り継ぎが便利な時間帯となっています。
なお、エミレーツ航空はJALと提携しているので、JALのマイルを特典航空券に交換することができます。日本からドバイへ、エコノミークラスでの往復が47,000マイルです。JALのマイルを貯めて、いつかエミレーツ航空のA380型機で豪華な旅を楽しんでみたいですね。
JALマイルでの必要マイル数など、詳細はこちらをご覧ください。
シンガポール航空
ANAと同じスターアライアンスに所属するシンガポールの航空会社です。質の高いサービスに定評があり、20機ものA380型機を運用しています。
シンガポール航空は成田-シンガポール線の2往復の内、1往復をA380型機で運航しています。以前は成田-ロサンゼルス線や(現在はB777-300ER型機)、繁忙期に期間限定で関西-シンガポール線にA380型機を投入したことがあります。
- SQ638便 シンガポール 23:55発 – 成田 8:00(翌日)着
- SQ637便 成田 11:10発 – シンガポール 17:20着
シンガポール航空はANAのマイルで特典航空券が発券できます。成田-シンガポール間のエコノミークラスでの往復は35,000マイルです。ただし、原則としてシンガポール航空のA380型機のファーストクラスとビジネスクラスは、ANAマイルで特典航空券が発券できないルールとなっているのが残念です。
タイ国際航空
こちらもANAと同じスターアライアンスに所属している航空会社です。タイのバンコクが本拠地で、日本各地に多くの路線を運航しています。
現在は6機のA380型機を保有しており、成田-バンコク(スワンナプーム)線、関西-バンコク(スワンナプーム)線の内、それぞれ1往復に投入しています。
- TG676 バンコク 7:35発 – 成田 15:45着
- TG677 成田 17:25発 – バンコク 21:55着
- TG622 バンコク 23:59発 – 関西 7:30(翌日)着
- TG623 関西 11:45発 – バンコク 11:45着
タイ国際航空もANAマイルで特典航空券が発券可能です。成田・関西のどちらからも、バンコクまでエコノミークラスでの往復は35,000マイルです。
まとめ
ANAのホノルル線以外で、日本に乗り入れているA380型機の航空会社と路線をまとめました。搭乗してみたい航空会社や路線はあったでしょうか。
羽田空港の国際線強化が進んでいますが、A380型機では一部の滑走路が使用できなかったり、後方の乱気流の問題があったりと、A380型機の就航は不可能ではないが現実的ではない状況のようです。そのため、A380型機に乗りたいなら、成田空港と関西空港から、ということになります。
かつてはルフトハンザ航空、エールフランス航空、マレーシア航空、大韓航空、アシアナ航空もA380型機で乗り入れていたことがあるので、復活に期待したいところですね。
こちらは以前に私がA380型機に4度、搭乗したときの感想をまとめた記事になります。
以上、「ANAだけじゃない! エアバスA380型機、日本就航路線まとめ (2020年サマーダイヤ)」でした。