ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)の特典まとめ

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搭乗を繰り返す修行の目標のひとつである、ANAスーパーフライヤーズカード(SFC) いったい、どのような特典が得られるのでしょうか。SFC会員として5年を過ごした経験をもとにまとめてみました。

ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)とは

ANAの上級会員ステータスのひとつです。

通常、ほとんどの航空会社では上級会員のステータスは、そのステータスに到達してから、翌年いっぱいまで恩恵を得られるというパターンがほとんどです。いったん上級会員になっても、また多くのフライトを続けないと、ステータスを失ってしまいます。

しかし、SFCは違います。いったん取得すると、カードの年会費を払い続ける限りANAの上級会員ステータスを維持し続けることができるのです。これが、多くの人たちが修行と称して多くのフライトをこなす一因です。

なおSFCのカードにも多数種類があり、年会費が最安のANA一般カードなら11,070円です。(ここから更に年会費割引もあります) 毎年、この金額でANAの上級会員ステータスが維持できるなら安いものです。

では、SFCによって得られる特典を見ていきましょう。

SFCの特典とは

ANAの上級会員のステータスは上位から順に、ダイヤモンド、プラチナ、ブロンズの3段階に分かれています。SFCはこの2番目に位置するプラチナと、ほぼ同じ特典が受けられます。SFCの入会条件も、このプラチナステータスに到達することとなっています。(もうひとつ、ミリオンマイラーになるという方法もありますが、ANAグループ便だけで100万マイルも搭乗するには長い年月が掛かりますので、非現実的です)

実際に搭乗する場合を例に、受けられる特典を見てみましょう。

優先チェックインカウンター、専用保安検査場

飛行機に乗る前の搭乗手続と、保安検査の長い行列。これが嫌であまり飛行機に乗りたくないという人も多いと思います。

しかしSFC会員であれば、国内線ではPREMIUM CHECK-INを、国際線ではビジネスクラスやスターアライアンスゴールドの優先チェックインカウンターを利用できます

また保安検査場も、国内線では羽田、伊丹、新千歳、福岡の各空港、国際線では羽田、成田で専用の保安検査場を利用できます。また世界各地のSTAR ALLIANCE GOLD TRACKも利用可能です

これで搭乗前の行列ともおさらばして、スムーズにラウンジまで辿り着くことができます。

ラウンジの利用

上級会員の特典として、これをイメージする人も多いのではないでしょうか。ANAグループ便だけでなく、世界中のスターアライアンス加盟航空会社を利用する時に、ANAラウンジや世界各社のラウンジが利用できます

ヘルシンキ空港 SASラウンジ

出発前のひとときや、乗り継ぎ待ちの時間をゆったりと過ごすことができます。ラウンジによっては食事やドリンクが充実しているところもあり、エコノミークラスの機内食より、よっぽど美味しかったりします。

ローマ・フィウミチーノ空港 スターアライアンスラウンジ

美味しい食事とドリンクを楽しみながら、出発前のひとときを過ごす。単なる待ち時間が、極上の時間に変わります。

また国際線利用時には、シャワーが浴びられるラウンジも助かりますね。特にこれから夜間の長距離フライトに搭乗するような時には、フライト前にさっぱりと汗を流せると快適です。

機内への優先搭乗

ラウンジで快適な時間を過ごした後、搭乗時刻となりました。ここでもまた搭乗口の行列に並ぶ必要はなく、一般の乗客より優先して搭乗することができます

私は国内線では後からゆっくり搭乗することが多く、あまり恩恵を受けているとは言えません。しかし、国際線のエコノミークラスに搭乗する場合には、とても役立つ特典です。国際線エコノミークラスでは頭上の収納棚が争奪戦になることがあり、遅れての搭乗となると座席近くに荷物を置くことができない、なんてこともあります。こんな心配も優先搭乗で解決ですね。

座席クラスのアップグレード

SFCのアップグレードには2種類あります。ひとつはアップグレードポイントを利用する場合と、国際線プレミアムエコノミーへのアップグレードです。

SFC会員には各年度ごとに前年の搭乗状況(獲得プレミアムポイント数)に応じて、アップグレードポイントが支給されます。これを用いて、国内線では普通席からプレミアムクラスへ、国際線ではエコノミークラスからビジネスクラスへ、ビジネスクラスからファーストクラスへアップグレードすることが可能です

もっとも、支給されるアップグレードポイントには限りがあるので、アップグレードし放題という訳にはいきませんが、少しでも上位のクラスに搭乗できる可能性が増えるのは良いことですね。

もうひとつの国際線プレミアムエコノミーへのアップグレードですが、こちらは大変残念なことに2019年9月30日で終了することが決まっています。搭乗手続時に空席があれば、プレミアムエコノミーへ無償かつ無条件でアップグレードできるという素晴らしい特典だっただけに残念です。 

このプレミアムエコノミーへのアップグレードの詳細や、今後の展開についてはこちらをご覧ください。

手荷物受け取りの優先

フライトを終えた後には、空港のターンテーブルで預けた荷物が出てくるのを待ちます。大型機を使用した国際線ともなると、最後の荷物が出てくるまで数十分かかることもあります。

この憂鬱もSFC会員であれば無縁です。国内線、国際線ともに優先受け取り(PRIORITY)マークやタグが預け荷物に付けられ、一般の預け荷物より先にターンテーブルに流れてきます。まだ多くの乗客が荷物を待つ中、颯爽と空港から目的地へと向かうことができますね。

航空券予約時の特典

ここまで搭乗時に受けられる特典を挙げてきましたが、事前の航空券予約時にも特典があります。恩恵が大きいのは、国際線特典航空券優先予約と、国内線(特典航空券も含む)の先行予約でしょう。

前者はANAグループ運行便の国際線特典航空券とアップグレード特典の予約や空席待ちを優先的に受けられるというものです。公表はされていませんが、一般のANAマイレージクラブ会員と、SFCを含む上級会員では利用可能な特典航空券の席数に大きな違いがあると言われています。すなわち、一般会員では特典航空券の空きがない場合でも、SFC会員であれば確保できる、という状況が多々あります。マイルを貯めて海外旅行に……と考えているのであれば、これは無視できないポイントでしょう。

また後者の国内線先行予約ですが、ANAの国内線の予約は年2回に分けて一斉に開始されます。例えば大型連休や年末年始に航空券を確保したいという場合、この予約開始日に一斉に争奪戦が発生します。ここでも一般会員とSFCを含む上級会員では大きな差違があり、そもそもの予約開始時刻が一般会員より前倒して開始されるのです。繁忙期の国内線航空券争奪戦において、この時間差はとても大きなアドバンテージといえるでしょう。

IHG・ANA・ホテルズグループジャパンでの優待

IHG・ANA・ホテルズグループジャパンは、国内でインターコンチネンタル、クラウンプラザ、ホリデイインなどのブランドで30を超えるホテルがあります。

グループ名に含まれている通りANAと関係が深く、SFC会員には朝食無料などの特典があります。本来であれば千円~数千円増しの朝食が付いてくるので、とってもお得です。

IHGグループについて詳しくは、こちらをご覧ください。

自分だけでなく、家族もSFC会員になれる

そして最大の特典ともいえるのが、家族もSFC会員にできることです。ANAではダイヤモンド、プラチナ、ブロンズの各ステータスを家族を含め他人に与えることはできませんが、SFC会員は異なります。

SFCは家族カードを発行することで、親・配偶者・子供(18歳以上)をSFC会員とすることができます。家族カードの年会費は最安で5,508円。本来であれば家族もそれぞれ多くのフライトをこなす必要があるところを、いきなり僅かな費用で上級会員にしてしまうことができるのです。

私も両親のSFC家族カードを発行しました。両親二人で海外旅行に行く際におおいに利用しているようです。家族一同で利用し、そして両親にプレゼントして孝行もできるとなれば素晴らしいですよね。

まとめ

SFC会員になることで得られる主な特典をまとめてみました。これはいいなと感じるような特典はあったでしょうか。

しかし、SFC会員になるには記事内にもありますように、多くのフライトで一定の条件を満たす必要があります。それらの条件の詳細や、達成方法については、また別の記事でまとめたいと思いますので、ご覧頂ければ幸いです。

以上、「ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)の特典まとめ」でした。

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