飛行機からインターネットに接続できる機内Wi-Fiサービスも普及してきましたが、未だ使える便と使えない便が混在している状況です。今回はJAL国際線の最新状況をまとめてみました。
目次
料金プランや速度、使用感は?
JALの国際線ではパナソニックアビオニクス社によるeXConnectというシステムを使用しています。利用時間に対して料金が掛かり、通信容量は無制限です。
料金プランについて
料金プランは以下の通りです。
利用プラン | 利用時間 | 料金 | JALカード料金 |
1時間プラン | 1時間 | $10.15 | $9.15 |
3時間プラン | 3時間 | $14.40 | $12.95 |
フライトプラン | 24時間 | $18.80 | $16.80 |
なお、ファーストクラスの乗客には無料クーポンが提供されます。また、JMBダイヤモンド、JGCプレミア会員には40回分の無料クーポンが提供されるキャンペーンが実施されているので、ぜひ登録してください。
2,000マイルで無料クーポン1枚に交換することもできますが、フルフライトプランはJALカード料金で$16.80ですので、マイルが期限切れ間近であるとか、よほど大量に余っている方にしかおすすめできません。
速度や使用感について
衛星から飛行機の間の速度は公表されていませんが、最大で30~50Mbps程度のようです。 この回線を機内の利用者で分け合って利用しますので、実際の利用速度は最大でも1Mbps程度という報告が多いようです。
飛行エリアによっても通信状況が変ったり、ひとつの回線を利用者で分け合って使うことから、実際の利用速度は大きく変動します。私が大平洋線で利用した際にも、同じフライト中でも時間帯によって快適に利用できたり、また繋がりにくくなったりということがありました。
メールやTwitter、Facebook、LINEなどのSNS、ニュースのチェック、あまり通信量の多くないソーシャルゲームなどであれば、やや待ちながらも利用可能でした。高解像度の写真のアップロードや、YouTubeの動画視聴など、通信量の多いサービスは避けた方が無難でしょう。
利用方法などについて
利用できる端末は1台までですので、パソコンとスマートフォンで同時に接続するようなことはできません。しかし、相互に切り替えて接続することは可能です。パソコンで仕事のメールを送信した後、スマートフォンでSNSとニュースチェックをするような使い方はOKです。
国内線のサービスと異なり無料ではない上に、通信速度も高速ではありませんが、長時間のフライト中にSNS、ニュース、ソーシャルゲームなどを利用できることに意義を見いだせる人には、機内Wi-Fiサービスはとても重要ですね。
私であれば、フライトの状況によって、以下のようにプランを選択します。
長距離路線 (昼行便) | フライトプラン |
長距離路線 (夜行便) | 3時間プラン |
中距離路線 (昼行便) | 3時間プラン |
中距離路線 (夜行便) | 利用しない |
短距離路線 | 利用しない |
起きていて暇な時間があるかどうかがポイントですね。食事や睡眠を取った後、まだ到着まで時間があるような場合に、暇を持て余して利用するケースが多いですね。
機内Wi-Fiサービスの導入機材
導入されている機材、導入されていない機材、路線は以下のようになっています。(路線については、2019年3月31日以降の夏ダイヤを基準にしています)
導入されている機材
B787-9型機
B787-9型機は全機導入済です。時刻表ではSS9またはSS9Ⅱと表記されています。
主に欧米長距離路線に投入されている機材です。
B787-8型機
B787-8型機は全機導入済です。時刻表ではSS8または788と表記されています。
SKY SUITE仕様のSS8は主に欧米長距離路線に、788は東南アジアや東アジア路線に投入されています。
B777-300ER型機
B777-300ER型機は全機導入済です。時刻表ではSS7と表記されています。
JAL国際線で唯一のファーストクラス設置機種で、ニューヨーク、ロンドンなどの看板路線に投入されています。
B777-200ER型機
B777-200ERは全機導入済です。時刻表ではSS2または772と表記されています。
SKY SUITE仕様のSS2は主に東南アジア路線に、772は東アジア路線に投入されています。
B767-300ER型機
B767-300ER型機はSKY SUITE改修機材で導入済です。時刻表ではSS6と表記されています。
ハワイ・グアム・東南アジアなど、中短距離路線への投入が多いようです。
導入されていない機材
B767-300ER型機
まだSKY SUITE仕様に改造されていない機材で、時刻表では767と表記されています。
羽田-北京線のJL20便、JL21便、JL22便、JL25便に投入されているので要注意ですね。
B737-800型機
時刻表では738と表記されています。
中国、台湾などの東アジアの短距離路線に投入されています。短時間の路線ではありますが、注意が必要ですね。
まとめ
JALは機材をSKY SUITE仕様へと改修すると同時に、機内Wi-Fiサービスの導入も進めてきました。その結果、使用できない路線は中国・台湾方面の一部の便だけとなりました。長距離・中距離の路線でWi-Fiサービスが完備されていることは、とても安心感がありますね。
JAL国際線では機内Wi-Fiサービスの整備完了が見えてきました。今後はサービス内容や、速度、料金といった改善にも期待したいですね。
ANA国際線についてはこちら。
JAL国内線についてはこちら。
以上、「JAL国際線のWi-Fiまとめ (2019年2月)」でした。