国内線のWi-Fi・電源まとめ 独立系&LCC編 (2021年4月)

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飛行機内からインターネットに接続できる機内Wi-Fiサービスも普及してきましたが、まだ利用できる便とできない便が混在しています。スマートフォンやPCを利用する際にも便利なコンセントやUSB電源の設置状況も様々です。

今回はスカイマークなどの独立系航空会社と、ピーチ、ジェットスターなど、LCCの国内線の状況をまとめました。

独立系航空会社

スカイマーク (SKY)

3年連続定時運航率1位で、顧客満足度も向上中のスカイマーク。現在は29機のボーイングB737-800型機を使用しています。

主力のB737-800型機は生産終了となり、新世代のB737MAX-8などに生産が移行する予定です。今後の後継機も、B737-MAXシリーズになるのか、エアバスA320シリーズになるのか注目ですね。

スカイマークのWi-Fi

残念ながら、現在は全機で使用不可です。

2014年6月から2015年1月までの短い間ですが、その間に運用していたエアバスA330-300型機ではWi-Fiサービスを提供していました。

スカイマークではB737-800型機の後継機検討が進行中とのことです。社長がWi-Fi導入に前向きなコメントをしていることから、今後の展開に期待したいですね。

スカイマークのコンセント、USB電源

コンセント設置率は高く、29機中24機に設置されています。

設置されていないのは2009年5月までに受領した機体番号JA737N~JA737Uの5機です。(アルファベットのOは数字の0と見間違えやすいので、機体番号に使用していません) どの機材が使用されるか、事前に判断することはできず運次第です。

USB電源は29機中3機に設置されています。

設置されているのは、2018年以降に導入された機体番号JA73AA~JA73ACの3機です。こちらも事前に判断はできませんので、搭乗できたらラッキーですね。

AIR DO (ADO)

北海道を中心に路線を展開するAIR DO(エアドゥ)。ANAが一部の株式を所有しており、全路線でコードシェアを行ったり、機材の提供を受けるなど両社間には強い関係があります。現在は4機のボーイングB767-300型機、8機のB737-700型機の計12機を運航しており、ANAとJAL以外で唯一ワイドボディー機を使用している航空会社です。

AIR DOのWi-Fi

今のところ、全機で使用不可です。

近年のAIR DOは、ANAが使用していた機材を譲り受けることが多くなっています。当然ながらWi-Fi未対応の機材がやってくる為、アンテナの設置など大がかりな工事が必要なWi-Fi対応は難しいと思われます。

AIR DOのコンセント、USB電源

コンセントが使用できる機材はありません

しかし、USB電源は2019年にAIR DOにやってきた機体番号JA612AとJA613A、2機のボーイングB767-300型機のみ対応しています。ANAから移管する際の整備で設置されました。

AIR DOのB767-300型機は4機ですので、投入路線で利用できる確率は2分の1ですね。

ソラシドエア (SNJ)

AIR DOと対称的に、九州を中心に路線を展開するソラシドエア。こちらもANAが株式の一部を所有しており、全路線でコードシェアを行っています。

機材は全てボーイングB737-800型機で、14機を運用しています。

ソラシドエアのWi-Fi

以前はソラタイムというWi-Fiを利用した機内エンターテイメントサービスがありましたが、アンテナが設置されていない為、インターネット接続はできません

座席にディスプレイが設置されていない機種でも動画コンテンツが楽しめるのは嬉しかったのですが、残念ながら2020年11月30日をもってサービス休止となってしまいました。後継の新サービス導入に期待したいところですね。

ソラシドエアのコンセント、USB電源

コンセントが使用できる機材はありません

しかし、2018年10月に新規購入した機体番号JA813XのボーイングB737-800型機はUSB電源が設置されています。

今のところはソラシドエアの全14機中1機のみ対応ということで、もし搭乗できたら運が良いといえるでしょう。

スターフライヤー (SFJ)

photo by lasta29

黒を中心とした塗装が特徴的なスターフライヤー。北九州空港を拠点に各地へと運航しています。こちらもANAが一部の株式を持っており、ほとんどの便でコードシェアを行っています。

スターフライヤーは13機のエアバスA320型機を運航中。全機ディスプレイ・コンセント・USB電源完備で、ANAやJALなどよりも広いピッチで並ぶ革張りのシートなど、機内サービスには定評があります。

スターフライヤーのWi-Fi

残念ながら、全機で使用不可です。

当初からビジネスユースを意識していた会社ですので、導入は検討していると思われますが、未だ対応予定などの発表はありません。

スターフライヤーのコンセント、USB電源

コンセントは全機で使用可能です。2006年の運航開始時から対応していたのは、とても素晴らしいですね。

現在はUSB電源も全機で使用可能です。初期の導入機はコンセントのみの対応でしたが、未対応機は全て退役しています。

フジドリームエアラインズ (FDA)

photo by pika1935

名古屋の小牧空港と、静岡空港を拠点に、エアバスA320型機やボーイングB737型機より一回り小さいエンブラエルERJ170型機を3機、ERJ175型機を13機、計16機を運航しています。全機とも塗装のデザインは共通ですが、カラーリングはそれぞれ異なるのが特徴的です。

JALとほとんどの路線でコードシェアを行うなど協力関係にはありますが、資本的には独立を保っています。

フジドリームエアラインズのWi-Fi、コンセント、USB電源

残念ながら、Wi-Fi、コンセント、USB電源のサービスはありません

小型ジェット機ゆえに現時点での対応は難しいかもしれませんが、次世代機での対応を期待したいですね。

アイベックスエアラインズ (IBX)

photo by lasta29

小型ジェット機のボンバルディアCRJ700型機を10機で、仙台空港と伊丹空港を拠点に、全便ANAとコードシェアで運航しています。両者間に資本関係はないのですが、機体にもANA Connectionと塗装されているように、かつては航空券もANA便としてのみ購入可能な国内では珍しい航空会社でした。

アイベックスエアラインズのWi-Fi

ソラシドエアのソラタイムと同様に、Wi-Fiを利用した機内エンターテイメントシステムはありますが、アンテナが設置されていない為、インターネット接続はできません

ディスプレイが設置されていない小型ジェット機でも動画コンテンツを楽しめるように整備されているのは嬉しかったのですが、残念ながら2021年4月1日よりサービス中断となっているようです。

詳しくはこちらをどうぞ。

アイベックスエアラインズのコンセント、USB電源

コンセント、USB電源ともに全機で使用できません

こちらも小型ジェット機のため、現時点での対応は難しいかと思われます。次世代機での対応に期待しましょう。

LCC (格安航空会社)

ピーチ・アビエーション (APJ)

日本初のLCCとして成長を続け、規模も日本最大のLCCです。31機のエアバスA320型機と、2020年10月に就航開始したエアバスA320neo型機が3機の、計34機を運用中です。今後もA320neo型機の増備と、A321LR型機の導入が予定されています。

ピーチのWi-Fi、コンセント、USB電源

残念ながら、ピーチも今のところWi-Fi、コンセント、USB電源のサービスはありません

しかし、Wi-Fiを利用したデジタルサービスが、2021年3月9日から開始されました。インターネットには接続できませんが、動画コンテンツやフライトマップの視聴の他、機内食の注文など機内販売サービスも利用できます。

詳しくはこちらをどうぞ。

ジェットスター・ジャパン (JJP)

photo by lasta29

オーストラリアのジェットスターを本家に持ち、JALも出資しているLCCです。現在は22機のエアバスA320型機を運用しています。

ジェットスター・ジャパンのWi-Fi、コンセント、USB電源

今のところ、ジェットスター・ジャパンの運航する日本国内線ではWi-Fi、コンセント、USB電源のサービスはありません

ジェットスター・ジャパンでは2020年からエアバスA321LR型機を導入する予定で、USB電源にも対応する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期となってしまいました。早期の導入開始に期待しましょう。

春秋航空日本 (SJO)

photo by Michael Ward

オーストラリアのジェットスター、マレーシアのエアアジアに続き、中国のLCC春秋航空が出資しているLCCです。成田空港を拠点に、6機のボーイングB737-800型機で運航しています。

春秋航空日本のWi-Fi、コンセント、USB電源

こちらも他のLCCと同様、Wi-Fi、コンセント、USB電源のサービスはありません

まとめ

今回取り上げた中では、残念ながらWi-Fiでのインターネット接続サービスに対応している航空会社はありませんでした。しかし、スターフライヤーは全機コンセント・USB電源を完備スカイマークもコンセント設置率は29機中24機と高いです。AIR DOとソラシドエアも徐々にUSB電源設置機材が増えています。

日本のLCC各社ではWi-Fiだけでなく、コンセント、USB電源も設置されていません。バニラ・エアはピーチと統合し、エアアジア・ジャパンは新型コロナウイルスの影響もあって2度目の撤退となってしまい、各社とも苦しい状況が続いています。なかなか、新規サービスの導入は難しいとは思いますが、新機種導入時など、徐々に整備が進んでいくことに期待して、今後も動向を見守っていく予定です。

ANAグループ編、JALグループ編はこちら。

以上、「国内線のWi-Fi・電源まとめ 独立系&LCC編 (2021年4月)」でした。

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