JALの国内線・国際線の航空券や、ツアー購入に利用できるe JALポイント。上手く使えば、特典航空券よりお得な場合もあります。今回はその入手方法や、使い方、有効期限などの注意点についてまとめました。
目次
e JALポイントとは
JALマイレージバンク(JMB)会員が、JALホームページでの航空券・ツアー購入代金の支払に利用できるポイントです。支払に用いるのは全額でも、一部でも構いません。
1ポイントあたりの価値は1円。航空券などの支払に現金の代わりに使用するので、マイルやFOPが加算されるのが、特典航空券との大きな違いです。
入手・交換方法
e JALポイントの入手方法は大きく分けて2つです。マイルからの交換と、各種キャンペーンなどJALからのプレゼントです。
マイルからの交換は3通りあります。10,000マイルを15,000ポイント、5,000マイルを5,000ポイント、そして2020年3月31日までの期間限定かつJALカード会員のみ3,000マイルを3,000ポイントに交換できます。
一番お得なのは10,000マイルの交換で、1マイルあたり1.5円相当のポイントになります。5,000マイルや3,000マイルの交換は1マイルあたり1円相当となってしまいますが、数千マイルほど有効期限が迫って失効しそうな場合には有効な延命手段といえるでしょう。
交換方法は、JALマイレージバンクのページから、e JALポイントの詳細ページへ移動します。
e JALポイントのページから、マイルをe JALポイントに交換するのリンクへ進みます。
ここで交換したいマイル数とセット数を指定して、e JALポイント特典への交換を行って下さい。交換は即座に行われますので、すぐ航空券などの購入に用いることができます。
有効期限
e JALポイントの有効期限は特典交換を行った1年後の月末です。2019年4月27日に交換した場合は、2020年4月30日が期限となります。
有効期限は再び特典交換を行うことで更新されます。交換したe JALポイントを使い切れずに端数が残ってしまった場合でも、また特典交換を行えば全ての残ポイントの有効期限が更新されます。すなわち、1年ごとに特典交換を行うことで、e JALポイントの有効期限は実質無期限に延長できることになります。
利用時の注意
e JALポイントを利用できるのは、交換した本人、配偶者、二親等以内の親族です。ただしツアー代金の支払時は、ツアー申し込み代表者のポイントだけが使用可能となります。
交換されたe JALポイントは、たとえ未使用であってもマイルへ戻すことはできません。一度交換したら、そのまま使用するしかないということですね。
なお、e JALポイントで購入した航空券をキャンセルした場合は、手数料等などを差し引いて使用した分のe JALポイントが払い戻されます。
e JALポイントのお得な使い方
貯めたマイルの使い道としては、やはり特典航空券が最初に思い浮かぶでしょう。国内線であれば1マイルあたり1.5円から2円程度、国際線であれば区間や運賃にもよりますが、ビジネスクラスなら1マイルあたり5円、ファーストクラスならそれ以上の価値を持つこともあります。
これに対して、e JALポイントは最も交換率が良い方法でも1マイルあたり1.5円の価値となります。ここだけを見れば、特典航空券の方が良いように思えます。
しかし、e JALポイントに交換して航空券を購入することで、特典航空券では得られないメリットを受けられる場合があるのです。そのようなケースをぞれぞれ見ていきましょう。
特典航空券の空きが無い場合
まず考えられるのが、このようなケースです。特典航空券は交換できる席数に限りがあるため、便自体は空席があっても特典航空券に交換できないというケースは多々あります。
特典航空券に空きはないが先得運賃や特便割引運賃でなら購入できる、というような場合には、e JALポイントに交換して航空券を購入するというのは有効な手段となります。
JALカード、JGCの毎年初回搭乗ボーナスを受け取っていない場合
JALカードを所有していると毎年の初回搭乗時に1,000~2,000マイルがボーナスとしてもらえます。またJALグローバルクラブ(JGC)会員も3,000マイルのボーナスがあります。JGC会員は必然的にCLUB-A以上のJALカードを所有しているので、合計で5,000マイルのボーナスがもらえることになります。
毎年、何便もJALに搭乗するなら気にする必要はありませんが、年に数便しか乗らないような場合は気をつける必要があります。この搭乗ボーナスマイルは、有償の航空券で搭乗した場合にしかもらえないので、ここで特典航空券で搭乗してしまうとボーナスを取逃してしまうのです。
例えば、羽田-新千歳間の特典航空券は7,500マイル、ディスカウントマイルならば6,000マイルで発券できます。航空券は先得割引なら15,000円前後ですので、e JALポイント特典を利用するなら10,000マイル必要です。単純に考えるなら、後者の方がマイルを多く消費してしまいます。
しかし、e JALポイントを利用して航空券を購入した場合は、フライトマイルにFOP、そして初回搭乗であれば前述のボーナスがあります。もしも初回搭乗ボーナスを受け取っていないのであれば、結果としてマイルの消費は少なくなりますね。
同様にJGC修行など、FOPを稼がなければならない場合もe JALポイントの利用は有用といえます。修行して稼いだマイルで、残りの修行の為の航空券を購入できるということです。
欠航・遅延補償を付けたい場合
台風や大雪のシーズンなど、搭乗便の欠航や遅延が気になることがありますね。このようなケースでも、特典航空券ではなく、あえてe JALポイントで航空券を購入した方が良い場合があります。
マイラーであれば、旅行保険、航空機遅延保険が付帯しているクレジットカードを持っていることは多いと思いますが、カードによっては自動付帯ではなく利用付帯となっていることがあります。これは特に国内線での欠航・遅延の場合に多く見られます。
悪天候で帰りの便が欠航し、ホテルに宿泊して天候の回復を待つことになった場合、航空会社は宿泊費や食費などの滞在費までは負担してくれません。
こういった場合に役立つのがクレジットカード付帯の旅行保険です。これが自動付帯なら安心ですが、利用付帯かつ特典航空券の旅行では保険が適用されません。
ここで有効なのが、e JALポイントで航空券を購入する方法です。もちろん、航空券代金の全額をe JALポイントで支払ってしまってはいけません。e JALポイントの使用ポイント数は自分で決められますので、一部の金額を旅行保険が付帯するクレジットカードで支払うのです。こうすることで、航空券代金の大半をマイルで負担し、なおかつ旅行保険を適用させることが可能になります。
国内旅行で航空機遅延保険が自動付帯されるクレジットカードは、こちらの記事でまとめています。JCBブランドのゴールドカード以上や、一部のプラチナカードなど、かなり限られたカードしか自動付帯にはならないため、この方法はかなり有用でしょう。
まとめ
今回はe JALポイント、そしてその有効な使い方をまとめました。
私も以前、安易に特典航空券の利用を選択した為に、5,000マイルの初回搭乗ボーナスを受け取れなかったり、旅行保険が利用できなかったことがありました。状況に応じて、特典航空券とe JALポイント、上手に使い分けていきたいですね。
以上、「e JALポイントの使い方解説。特典航空券よりお得な場合も!」でした。