横浜の中心地のひとつ、関内・馬車道エリアに位置するリッチモンドホテル横浜馬車道。GoToトラベルとFind Your YOKOHAMAの2つのキャンペーンを利用して3泊した客室を中心にレポートします。
目次
リッチモンドホテル横浜馬車道について
ファミリーレストランのロイヤルホストで知られるロイヤルホールディングスグループですが、リッチモンドホテルズはその一員です。2020年10月現在で全国に42のホテルがあり、ビジネスホテルではありますが、ゆとりのある客室、大型デスク、デュベスタイルのベッド、グループ各社の強みを活かした朝食などの室の高いサービスで、JCSI(日本版顧客満足度指数)やJ.D.パワージャパンなどの満足度調査でも常に上位に位置しています。私もこれまで各地のリッチモンドホテルズを利用しており、お気に入りのホテルグループです。
今回宿泊したリッチモンドホテル横浜馬車道は、2003年6月に開業し、2014年2月に改修を経てリニューアルオープンしています。横浜市内にはもう1軒、リッチモンドホテル横浜駅前もありますので、計2軒のリッチモンドホテルがあります。
アクセス
計3路線の3駅がすぐ近くで、アクセスは非常に便利です。最も近いのは横浜市営地下鉄ブルーラインの関内駅で9番出口の目の前です。JR根岸線の関内駅北口からも徒歩5分、東急東横線に直通するみなとみらい線の馬車道駅からも徒歩5分です。
この3線や直通先の路線を通じて、市内の横浜駅・新横浜駅方面だけでなく、渋谷駅・品川駅といった都内のターミナル駅にもダイレクトにアクセスできます。郊外の方面に関しても、上大岡駅で京浜急行に乗り換えて横須賀・逗子方面、大船駅や戸塚駅で乗り換えて鎌倉・江ノ島方面に向かうのも便利です。
空港とのアクセスも、横浜駅で京浜急行に乗り換えて向かうルートの他に、羽田空港と馬車道駅前を結ぶリムジンバスが運行されています。運賃は大人730円(小児370円)で、交通系ICカードが利用できます。羽田空港発は通常ダイヤでは一時間に2本の運行ですが、現在は運休となっている便もありますので、利用の際には最新情報を確認してください。
なお、ホテル敷地内には機械式駐車場が28台分あり、完全電話予約制で料金は1泊1,500円となっています。
館内について
リッチモンドホテル横浜馬車道は12階建て、フロントは1階で、客室は2階から12階で全210室。ホテル内にはこの他、コインランドリー、電子レンジなどの施設があります。
ホテル内には飲料の自動販売機のみで、コンビニなどの店舗はありませんが、ホテルの斜め向かいにファミリーマート横浜馬車道店があり、その他にも近隣に複数のコンビニがあります。またホテル自体も関内・馬車道の繁華街に位置しているので、飲食店は多数ある便利な立地です。
宿泊した部屋
今回はシングルに3泊しました。この部屋はスタンダードダブルルームと表記されることもあります。このホテルでは一番多いベーシックな客室で、広さは18㎡です。
ベッドは140cm×203cmとダブルサイズのシモンズ社製。枕元には照明スイッチの他、コンセントが2つあります。安心のリッチモンドホテル品質で、3泊ともぐっすりと眠れました。
デスクは幅広で使いやすく、窓側に面しているのも圧迫感が無くて良いですね。椅子もデスクに向かっての作業に適しているタイプで快適でした。
机上のコンセントは2つで、LANコネクタが併設されています。残念ながらベッド側も含めて、USBコンセントはありません。電気ポットも使う場合は、少々コンセントの数は不足気味かもしれませんので、電子機器が多い人は電源タップやUSBコンセントの準備があった方が良いでしょう。
机上にはシャープ製の40インチテレビが置かれています。通常であれば机上に設置されると邪魔になるものですが、デスクが非常に幅広い為に問題にならないばかりか、ノートパソコンのセカンドディスプレイとしても活用しやすい配置でした。また、ベッドから見ても足元方向となる為、寛いで視聴するにも見やすい位置です。
今回はインターネット回線は無線しか使用していませんが、3泊の滞在中はノートパソコンでクラウド上のファイルにアクセスしつつ、テレビにChromecastを接続してYouTubeやDAZNといった動画サービスを視聴するといった使い方でも安定して使用でき、非常に良好な回線状況でした。
クローゼットはドアを開けてすぐ左手、バスルームとの隙間にあります。シングル利用なら十分なスペースで、ハンガーの数も十分ですね。
クローゼットの下部には、ズボンプレッサーやスリッパなどが置いてありました。高さは十分にあるので、丈の長いコートでもきちんと掛けられます。
残念ながら、この部屋にはセーフティボックスの設置はありませんでした。貴重品は自身で管理するか、フロントに預けることになるでしょう。
バスルームはトイレ、洗面台が一緒のユニットタイプです。バスルーム全体の奥行き、バスの長さと幅も、一般的なビジネスホテルよりは多少余裕がある感じでしょうか。おそらく、先日宿泊したホテルメトロポリタンさいたま新都心と同一のユニットではないかと思われます。
宿泊した部屋は北北東に向いていて、馬車道方面の眺めになります。左手の最も背の高いビルは横浜北仲ノットで、高層分譲マンションのザ・タワー横浜北仲、サービスアパートメントのオークウッドスイーツ横浜、商業施設の北仲ブリック&ホワイトが入っています。
朝食はタリーズコーヒーで
ホテル内には、タリーズコーヒーと、金沢乃家の2軒の飲食店があります。朝食は金沢乃家でのビュッフェか、タリーズコーヒーで朝食券を1,500円分の金券として使用する2通りの方法がありましたが、現在は金沢乃家での朝食ビュッフェは休止中です。朝食込みプランの場合は必然的にタリーズコーヒーでということになります。営業時間は7時から19時(土日祝は18時)です。
朝食券は金券という扱いなので、何を頼んでも構いませんし、また使用時間帯も朝だけでなく、いつでも使用可能です。朝の時間帯のメニューには、一般のタリーズにない朝食用のプレートも追加されていて、パンケーキ、ホットドッグ、トーストの3種類があります。お値段はプレート単品で610円、ショートサイズのコーヒーとセットでは770円でした。朝食券からのお釣りは出ないので、私はテイクアウト用のカフェラテや、クッキーも一緒に追加で頼んでいました。
なお、このホテルの朝食付きプランは、きっちり1,500円分、素泊まりより上乗せされた価格設定となっています。GoToトラベルキャンペーン実施中であれば、実質この半額と考えることもできますが、このまま朝食ビュッフェの休止が続くのであれば、次回は朝食付きプランは選択せずに、ホテル内のタリーズコーヒーや、近隣の店舗を使い分けると思います。
使用したキャンペーンや宿泊料金
宿泊料金や割引額について
今回は10月中旬、土曜日から3連泊で、朝食付きのベーシックプランでの宿泊でした。土曜日は高めで11,100円、日曜日が6,600円、月曜日が7,100円の計24,800円となります。
実際の支払額は、GoToトラベルキャンペーンによる35%割引で8,680円、Find Your YOKOHAMAキャンペーンで土曜日宿泊に対して3,000円、日曜日と月曜日宿泊に対してそれぞれ1,000円ずつの計5,000円が割引され、差し引き3泊合計11,120円の支払いで済みました。
これに4,000円分の地域共通クーポンが配布され、朝食券として1,500円分の金券が3枚配布されていますので、実質2,620円で宿泊出来たことになります。
Find Your YOKOHAMAキャンペーンとは
残念ながら、このキャンペーンは10月6日付で予算上限に達した為、一旦休止となっています。今後の再開に期待しましょう。
これは横浜市によるキャンペーンで、1名1泊あたり最大5,000円の宿泊クーポンを提供するというもので、GoToトラベルキャンペーンと併用可能です。宿泊料金が5,000円~9,999円なら1,000円クーポン、10,000円~14,999円なら3,000円クーポン、15,000円以上なら5,000円クーポンとなります。
今回の私の宿泊の場合は、土曜日宿泊に対して3,000円クーポン、日曜日と月曜日宿泊に対してそれぞれ1,000円クーポン、計5,000円分のクーポンが提供されました。
このキャンペーンを使用するには、近畿日本ツーリストの特設サイトからの申込みが必要です。手順は特設サイトに詳しく掲載されていますが、大きなポイントは以下の通りです。
- 近畿日本ツーリストでのホテル予約が必須
- 宿泊3日前までにフォームでクーポンを申込む
- 複数日に渡って宿泊する場合は、宿泊日毎にフォームで申込みが必要
フォームでの申込み後、2日以内にメールでクーポンなどの詳細が送られてきます。私がチェックインした際には、既にクーポン適用後の宿泊料金が反映されていましたので、特に手続きなどは必要ありませんでした。
Find Your YOKOHAMAは非常にお得なキャンペーンですので、再開など今後の動向は要チェックですね。詳細や最新情報は下記の特設サイトをご確認ください。
みなとみらいなどホテル周辺について
ホテル周辺は非常に観光スポットが多く、徒歩でアクセス可能な代表的なものだけでも、横浜中華街、DeNAベイスターズの本拠地横浜スタジアム、氷川丸が係留されている山下公園があります。みなとみらい地区も徒歩10分~20分ほどで、こちらには70階建ての超高層ビル横浜ランドマークタワーや、横浜赤レンガ倉庫、2019年にオープンしたばかりでインターコンチネンタル横浜Pier8も入居している横浜ハンマーヘッド、ハワイアンタウンもあるショッピングセンターの横浜ワールドポーターズ、大観覧車が代表的な遊園地のよこはまコスモワールドなどがありますね。
4日間の滞在中、1日目と3日目は終日都内で仕事。2日目の目的地は、みなとみらい地区にあるコンベンションセンターのパシフィコ横浜で、ホテルから徒歩で行くことができました。4日目は少しですが観光する時間が取れましたので、ホテル周辺の雰囲気を味わうことができたと思います。一部ですが、簡単に紹介します。
ホテルからわずか徒歩1分、馬車道駅に向かう途中にあるのが神奈川県立歴史博物館。1904年に横浜正金銀行本店として建設された歴史的な洋風建造物です。今回は残念ながら通りから眺めただけになります。
ホテルからは徒歩15分弱、ランドマークタワーの足元には日本丸メモリアルパークとして、帆船日本丸と、横浜みなと博物館があります。
またここには、水陸両用バスのスカイダック横浜のチケットカウンターがあります。乗車・乗船してきましたので、レポートはこちらをご覧ください。(2020/11/07追記)
日本丸メモリアルパークに隣接して、横浜コスモワールドが運河を挟んで両岸に広がっています。左側に見える特徴的な建物はヨコハマグランドインターコンチネンタルです。
こちらの横浜赤レンガ倉庫も、ホテルから徒歩15分ほどです。ランドマークタワー方面から、コスモワールドを抜けてワールドポーターズへ向かい、ハンマーヘッドと赤レンガ倉庫を徒歩で見て回ることも可能です。天気が良ければ、海岸沿いの街並みを歩くだけでも、良い気分転換になると思います。
まとめ
都内南部と横浜での仕事が連続した為、GoToトラベルとFind Your YOKOHAMAの2つのキャンペーンを利用して横浜に3泊し、仕事をしつつ観光も少し楽しんできました。
埼玉県の自宅から日帰り可能な地域ですが、キャンペーンを利用することでリーズナブルに宿泊でき、移動時間と交通費を節約してゆっくりと過ごし、同時に観光気分も味わえるという素晴らしい体験になりました。以前であれば、とても実現しない、ある意味贅沢な使い方だったと思います。
純粋に観光や仕事の拠点として見ても、アクセスも至便で飲食店も多く、観光資源も非常に多い為、良い滞在になるのではないでしょうか。桜木町や関内・馬車道地区はホテルが林立する激戦区ですが、それが激しい競争に繋がっています。皆さんもぜひ、横浜方面を訪れる際にはぜひ選択肢に入れてみてください。
以上、「横浜の街歩きに最適!リッチモンドホテル横浜馬車道滞在記」でした。