みなとみらいを巡る水陸両用バス、スカイダック横浜に乗車・乗船してきたので、その様子をレポートします。
目次
スカイダック横浜について
使用されている水陸両用バスや、予約・乗車方法、料金について、まとめました。
水陸両用バス
スカイダック横浜の最大の特徴、それは水陸両用バスを使用した観光ツアーということです。陸上ではバスとして走行し、水上では船舶として航行します。
運転手は自動車運転免許と、船舶免許の両方が必要となるそうです。バスの最後尾を見ると、自動車としてのナンバープレートと、航行用のスクリューの両方がありますね。
全長は11.9m、全高は3.7mと少し高め、定員は41名となっています。元々はトラックを改造したもので、ガイドさんによれば車両価格は約1億円だそうです。
予約・乗車方法
定員は41名ですので、休日など混雑しそうな時は予約しておいた方が良いですね。
予約期間は乗車日1ヶ月前から、前日の18時までとなっています。オンライン予約は公式サイトと、アソビュー!から可能です。公式サイトの場合は予約のみで現地で支払い、アソビュー!の場合は支払いまで済ませることになります。
後述するハマっ子割やぬりえ割引を利用したい場合は公式サイト、クーポンやポイントを利用したい場合はアソビュー!と、使い分けた方が良いでしょう。
当日のチケット購入や、予約したチケットの受取場所は、みなとみらいのランドマークタワーのふもと、日本丸メモリアルパークの中にあるチケットカウンターになります。
JR根岸線や市営地下鉄ブルーラインの桜木町駅からは、動く歩道経由で徒歩5分、ランドマークタワーを目指して歩いて右手の帆船日本丸が目印です。みなとみらい線のみなとみらい駅、馬車道駅からも徒歩5分となっています。
ここで連絡先の記入や、座席の割り当て、チケットの受取を済ませて乗車を待ちます。チケットカウンターでの受付は出発10分前までとなっているので注意してください。
乗車料金や割引について
料金は大人(中学生以上)3,500円(税込)、子供(4歳以上~小学生)1,700円(税込)です。3歳のお子さんは保護者の膝の上なら無料、座席使用なら子供料金、1~2歳のお子さんは保護者の膝の上乗車が必要なので無料です。
支払方法は現金、クレジットカードの他、地域共通クーポンが紙・電子の両方とも使用可能です。まず地域共通クーポンで支払い、端数を現金やクレジットカードで支払うこともできます。私も横浜滞在で受け取った地域共通クーポンが電子クーポンだった為、2,000円分を余らせてしまっていたのですが、ここで使い切ることが出来ました。
なお乗車料金の割引ですが、2020年11月現在ではハマっ子割とぬりえ割引の二つがあります。
ハマっ子割は神奈川県在住・在勤・在学の2名以上が対象で、大人は1,000円、子供は500円引きとなります。チケットカウンターに、在住・在勤・在学の証明ができるものをお持ちください。
ぬりえ割引は、スカイダックのぬりえを持参すると割引クーポンが提供されます(ぬりえ1点および1人あたりクーポン1枚)。割引額はハマっ子割と同じく大人1,000円、子供500円です。ぬりえ用紙は公式サイトからダウンロードするか、ローソン・ファミリーマート・セイコーマートのネットワークプリントサービスで印刷可能です(ユーザー番号 89CZH5AKRW)。旅行前に家族みんなでぬりえというのも良いかもしれませんね。
また、HISクーポンサイトでは、割引額が大人500円、子供200円のクーポンが配布されています。こちらは特に条件はないので、神奈川県外からの観光や、ぬりえが無くてもOK。利用もクーポン画面の提示だけなので便利です。
いよいよ出発!
出発はチケットカウンタ-の目の前、スカイダックが移動してきます。準備ができたら左後方のタラップから乗車です。
コースと運行日
2020年11月現在、みなとハイカラコースのみ運行されています。チケットカウンター前から出発して、みなとみらい大通りを走行して馬車道、日本大通り方面に向かいます。そこから新港方面に向かって赤レンガ倉庫やワールドポーターズを抜けて、コスモワールド内のスプラッシュポイントへ。
スプラッシュポイントからスカイダックは海へ入水して海上ルートを進みます。再び赤レンガ倉庫の脇を抜けて、大型クルーズ船も入港する横浜港大さん橋国際客船ターミナルへ。その後、遠目にベイブリッジを眺めつつ、ハンマーヘッドや、みなとみらいを一望して戻ってくる、約50~60分のコースです。
地上では交通規制など、海上では気象条件などによって、コースに変更が生じることがあるそうなので、気になる場合は当日にスタッフにお問い合わせください、とのことでした。
水曜日が運休日で、木曜日~火曜日の運行です。平日などの基本ダイヤは10:30、12:00、14:00、15:30発の4便。週末などはダイヤ変更の上で増便されますので、事前に公式サイトでご確認ください。
なお、11月14日からは秋季限定のいちょうコースが運行されます。こちらはいちょう並木が広がる山下公園まで地上走行を伸ばします。例年12月頃まで運行されているようなので、公式サイトでダイヤをチェックしてみてください。
車窓と車内の様子
車内は2列+2列の計4列で座席が並んでいます。現在は感染症対策の為、窓側の水よけシートは使っていません。風通しは非常に良いので、冬期は屋外と同等の寒さ対策が必要ですね。また、風の強さによっては入水時など少々水しぶきがかかることがあります。私の乗車時には前方左側の席を中心に、ちょっとだけ水しぶきが掛かっていました。タオルの貸し出しもありますが、窓側の席の場合は注意しておいてください。
少々変わっていると感じたのは、地上走行時にはシートベルト着用、海上走行時にはシートベルトを外すことです。それぞれバス、船舶と考えれば当然なのですが、これも水陸両用バスならではですね。
スカイダックは馬車道や日本大通り付近の横浜市開港記念会館、神奈川県庁、横浜税関といった歴史ある横浜三塔を眺めつつ、新港方面に向かって横浜赤レンガ倉庫脇を快走します。ぐるりと地上の見どころを巡ったら、いよいよ海へ進水します。
「3.2.1スカイダァ~ック!!」の掛け声と共にスプラッシュポイントから海へダイブ! ここからは船に早変わりして、横浜港内を巡っていきます。
海上から横浜三塔を眺めた後は、横浜港大さん橋の国際客船ターミナルへ。この日はにっぽん丸(3代目)が停泊していました。総トン数約2万2千トンの日本を代表するクルーズ客船です。ちょうど今年は大改装を行い、11月からクルーズを再開したそうです。こういった大型客船を間近で見られるのも水上観光の良さですね。
次に見えてきたのは大きなハンマーヘッドクレーンが目立つ横浜ハンマーヘッド。新港ふ頭客船ターミナルや、商業施設の他、インターコンチネンタル横浜Pier8も入居している2019年にオープンしたばかりの複合施設です。
海上からみなとみらいの摩天楼を眺めつつ、スプラッシュポイントへ戻って上陸。1時間弱の陸海周遊は終了となります。
まだまだ少ない水陸両用バスに乗車できる貴重な体験であり、観光バスと港内クルーズの良さをいっぺんに満喫できる素晴らしいツアーでした。ガイドさんのトリビア満載のマシンガントークに、海へのダイブへと、スカイダック車内は大盛り上がりでした。横浜が初めてという方は是非、初めてではない方も新たな体験ができることは間違いないと感じた一時間でした。
まとめ
水陸両用バスを用いた横浜みなとみらいの観光ツアー、スカイダック横浜の乗車・乗船レポートでした。 乗車した日はノープランで、ぼんやりと港内のクルーズ船でも乗ってみようかなと思っていたところで、このスカイダック横浜を見つけたのですが、結果として大正解でした。
水陸両用バスというハードウェアだけに頼らず、丁寧かつフレンドリーなチケットカウンターや出発を支援するスタッフ、まさにプロ技トークのガイドさんといったソフト面も素晴らしく、また細かい点ですが電子タイプの地域共通クーポンに対応していた事も好印象でした。皆さんもぜひ、横浜に行く機会があればスカイダック横浜を体験してみてください。
以上、「水陸両用バスで海と陸を巡る!スカイダック横浜に乗ってみた」でした。