飛行機からインターネットに接続できる機内Wi-Fiサービスも普及してきましたが、未だ利用できる便とできない便が混在している状況です。今回はJALグループ国内線の状況をまとめました。
目次
日本航空 (JAL)
JALは設置が進んでおり、国内線機材の全てで使用可能です。
Wi-Fiの利用料金は無料なので、気軽に利用できますね。
2019年から就航したエアバスA350-900型機と、国内線用のボーイングB787-9型機は、Wi-Fiに加えて全座席でコンセントとUSB電源、パーソナルモニターが設置されています。
またボーイングB767-300型機と、ボーイングB737-800型機も、Wi-Fiに加えて、USB電源の設置が進んでいます。こちらは従来のType-Aポートだけでなく、スマートフォンでも対応が進んでいるType-Cポートも設置されます。搭乗前に設置済か否かを確認することはできませんが、両機種とも2021年度末までに設置完了を予定しています。
なお、国際線で使用している機材を国内線で使用することがあり、その場合はWi-Fiは使用できません。ホームページで予約しようとすると、「国際線仕様機材」と表示されるので要注意ですね。
日本トランスオーシャン航空 (JTA)
日本トランスオーシャン航空は、沖縄の那覇空港を中心に運航しているJALの子会社です。中部(名古屋)、関西、福岡など沖縄県外にも就航しています。便名がJTAとなっているのが、日本トランスオーシャン航空の運航便です。
JTAも設置が進んでおり、全ての定期便で使用可能となっています。JALで使用しているKuアンテナよりも新しい2Kuアンテナを使用し、より高速なインターネット接続が可能となっています。こちらも利用料金は無料です。
USB電源は2020年8月から順次設置が始まりました。こちらも搭乗前の確認もできず、また設置完了予定も未定ですが、徐々に設置済機材が増えていく予定です。
ジェイ・エア (J-AIR)
J-AIRは大阪の伊丹空港を中心に運航しているJALの子会社です。エンブラエルE-170型機と、エンブラエルE-190型機の2種類の小型ジェット機を使用しています。
残念ながら、J-AIRの機材はインターネット接続はできません。機内Wi-Fiによるビデオプログラムサービスはありますが、衛星と接続する為のアンテナが設置されていないのです。
なお、E-190型機では全席でコンセントが使用可能です。
J-AIRはJALと運送の共同引受を行っており、全てJAL便としての運航となっています。JALのホームページで予約する際に、機種が「E70(E170型機)」、「E90(E190型機)」と表示され、Wi-Fiマークが表示されないことで確認可能です。
日本エアコミューター (JAC)、琉球エアコミューター (RAC)、北海道エアシステム (HAC)
各地でプロペラ機を使用して運航しているコミューター航空会社です。残念ながら、これらの各社で運航している便は全て使用不可です。小型機への対応はまだまだ先のことになりそうですね。
まとめ
幹線・準幹線を運航しているJAL、沖縄を中心に運航するJTAでは、既にWi-Fiを完備し、しかも無料化されているのは嬉しいですね。
ただし、JALのホームページから予約できる便でも、グループ各社や、FDA(フジドリームエアラインズ)などとのコードシェア便では使用できないので注意が必要です。
ANAグループ編、独立系&LCC編はこちら。
JAL国際線はこちら。
以上、「JALグループ国内線のWi-Fiまとめ (2020年12月)」でした。