ANAグループ国内線のWi-Fiまとめ (2020年12月)

投稿日:2020年12月12日 更新日:

飛行機からインターネットに接続できる機内Wi-Fiサービスも普及してきましたが、まだ利用できる便とできない便が混在している状況です。今回はANAグループ国内線の現状をまとめました。

全日本空輸 (ANA)

ANAの国内線機材もWi-Fiの整備が進み、以下の機種では全機でWi-Fiが使用できるようになりました。

全機材でWi-Fiが利用できる機種

ボーイング B777-300 (773)

国内線では最も大きい機種で、座席は514席もあります。現在は7機が運用中で、キャパシティを活かして幹線に投入されています。

photo by Alan Wilson

ボーイング B777-200 新仕様機 (722)

リニューアルを経て2019年11月から投入され、パーソナルモニターとコンセントを全席に完備しています。現在は4機が運航中で、最終的にはあと4機増えて8機がこの仕様になる予定です。こちらの機種も幹線が活躍の場となります。

プレミアムクラス 15.6インチのモニター
出典 : 全日本空輸
普通席 11.6インチのモニター
出典 : 全日本空輸

ボーイング B787-9 (789)、ボーイング B787-8 (78P/78M)

ドリームライナーの呼び名を持ち、幹線から地方路線まで幅広く活躍する中型機です。78Pが335席で11機、789は機体が少し長く395席で2機が運用中です。

また、本来は国際線で使用されるB787-8型機も国内線に投入されており、78Mと表記されています。こちらの機種もWi-Fiは使用可能です。

78Pはこれから、722と同じ仕様のシートにリニューアルが進められていく予定なので楽しみですね。

photo by Alan Wilson

エアバス A321-200neo、エアバス A321-200ceo (321)

194席の中型の機材で、13機がパーソナルモニターとコンセント完備の次世代機A321-200neo4機が設置されていないA321-200ceoです。時刻表などでは両機種とも同じ321と表示されるので、どちらに搭乗できるかは運次第となります。

photo by Alan Wilson

私がA321-200ceo型機に搭乗した際の記事は、こちらをご覧ください。

エアバスA320-200neo (32P)

A321型機より、胴体が短くなったA320型機です。ANAではピーチから移管されたA320-200ceo型機も運用していますが、そちらはWi-Fiが使用できません。

このA320-200neo型機は本来は近距離国際線用ですが、新型コロナウイルスの影響で大幅減便されており、現在は国内線にも投入されています。

photo by Alan Wilson

ボーイング B737-800 (738/73H)

全部で39機も運用されている、地方路線の主役です。

738と73Hでは機材に違いはなく、ANAが運航する便が738、子会社のANAウイングスが運航する便が73Hとなっています。

photo by Alec Wilson

私が搭乗した際の記事は、こちらをご覧ください。

一部機材でWi-Fiが利用できない機種

まだ改修作業が済んでおらず、利用できる機材と利用できない機材が混在している機種がこちらです。これらの機種では、Wi-Fiが利用できるかは運次第になります。

ボーイング B777-200 (772)

新仕様に改装された4機を除いた、旧仕様機が該当します。現在は全13機中11機がWi-Fi設置済2機がWi-Fi未設置となっています。

この中のWi-Fi設置済の4機が新仕様機(722)に改装される予定です。Wi-Fi未設置の2機は機齢が古く退役が進んでいますので、そう遠くないうちに772全機で使用できるようになる見込みです。

photo by Alan Wilson

ボーイング B767-300 (76P)

かつてはANAだけで100機近くを擁し、国内外問わず幹線から地方路線まで幅広く活躍していたB767型機も、B787型機への置き換えが進んでいます。

現在、国内線で運用されているのは14機で、13機がWi-Fi設置済1機(JA8971)がWi-Fi未設置です。こちらも退役が進んでおり、近いうちに76P全機で使用できるようになる見込みです。

photo by Alan Wilson

Wi-Fiが利用できない機種

小型機であったり、退役が近いという理由で、Wi-Fiが全く利用できない機種もあります。

ボーイング B737-700(73P/73A)、エアバス A320-200(32G)、ボンバルディア DHC8-Q400(Q84)の4機種ではWi-Fi(インターネット)は利用できません。

なお、DHC8-Q400(Q84)では、Wi-Fiを利用した機内エンターテイメントシステムは設置されていますが、残念ながらアンテナが設置されていない為、インターネットには接続できません。

私がDHC8-Q400に搭乗した際の記事は、こちらをご覧ください。

AIR DO(ADO)、ソラシドエア(SNJ)、スターフライヤー(SFJ)、IBEXエアラインズ(IBX)、オリエンタルエアブリッジ(ORC)

これらの各社は、ANAとコードシェアを行って運航しています(一部例外あり)。ANAだと思って航空券を購入したら、これらの各社が運航する便だった、ということがある訳です。

各社とも自社便としての運航・販売も行っていますが、ANAと資本関係もありますので、こちらで併せて紹介します。

しかし残念ながら、これらの各社では全機でWi-Fiは使用できません

これら各社の中にあっても、スターフライヤーはパーソナルモニターとコンセントの完備に加え、シートピッチも広く快適で、他社と一線を画しています。あとはWi-Fiの設置を頑張ってほしいところです。

photo by Alan Wilson

各社毎の詳細は、こちらの記事をご覧ください。

まとめ

既に国内線では全機でWi-Fiの整備を完了しているJALに遅れを取っていたANAですが、だいぶ改修が進み、同時にシートなどのリニューアルも進んできました。

ただし、小型機で運航される便や、コードシェアで他社で運航される便には注意が必要ですね。 

JALグループ編独立系&LCC編はこちら。

ANA国際線についてはこちら。

以上、「ANAグループ国内線のWi-Fiまとめ (2020年12月)」でした。

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