特典航空券を確保するためには、ルールを把握しておくことが重要です。混雑する繁忙期や人気路線ならなおさらです。
いつから予約できるのか、帰りの便も予約できるのかといった基本的なルールや、すでに特典航空券の空席がない場合の対処法などをまとめました。
目次
利用できる期間、できない期間
JALの国内線特典航空券では、2020年3月31日まで利用できない期間はありません。ANAは繁忙期に利用制限が掛かっているので、ここは大きな違いですね。
予約開始はいつから?
搭乗日2ヶ月前の9時30分からです。
8月31日や、4月30日など、2ヶ月前に同一の日がない場合は、月末にまとめて予約開始です。8月31日搭乗分は6月30日、4月30日搭乗分は2月28日(うるう年以外)が予約開始日になります。
ANAは1月下旬と8月下旬の年2回、一斉に予約開始となるルールのため、予約開始日がまったく異なります。ANAで予約開始時に特典航空券が取れなかった人も、JALなら期間によってはチャンスがあります。
なお、JALの上級会員の内、ダイヤモンド会員とJGCプレミア会員は、この予約開始日のさらに2週間前から先行予約サービスがあります。ただし、普通席のみでクラスJの予約はできません。
予約締め切りはいつまで?
逆に、直前に特典航空券を予約する場合はどうでしょう。この場合、前日の23時59分まで予約できます。
2018年10月5日搭乗分から、それまでの4日前から前日まで予約できるように改善されました。急な用事や、ふと思い立って旅に出たくなった時でも、特典航空券が利用しやすくなりました。
帰りの便の予約は?まとめて予約するべき?
往路と復路、または2区間をまとめて予約する場合は、復路(2区間目)の2ヶ月前から予約可能となるので要注意です。
往路の特典航空券の空席がなくなってしまいそうなときには、復路の予約開始日まで待っていられませんよね。こういった場合は、片道ごとの予約を検討するべきでしょう。
往復まとめて予約する場合、片道ごとに予約する場合、それぞれのメリット・デメリットはこのようになります。
往復まとめて予約するメリット・デメリット
- ○ 復路まで予約が確保できる
- ○ 旅程をまるごとキャンセルする場合でも、手数料が1特典分で済む
- × 予約開始日まで待っていると、往路の予約が取れなくなる可能性がある
- × 往路だけ、復路だけのキャンセルができない
片道ごとに予約するメリット・デメリット
- ○ 往路、復路ともに、予約開始日に予約できる
- ○ 往路だけ、復路だけのキャンセルができる
- ○ 片道だけディスカウントマイル期間内の場合、マイルを節約できる
- × 往路は予約できても、復路が予約できない可能性がある
- × 旅程をまるごとキャンセルする場合、2特典分の手数料が掛かる
往路、復路ともにディスカウントマイル期間内、逆にどちらも期間外の場合は、片道ごとの予約でも、往復まとめて予約しても、必要マイル数に変わりはありません。状況に応じて、どちらの方法を採るか検討してみてください。
家族も一緒だけど、一度に何人まで予約できる?
一回の予約操作での最大予約人数は4人です。5人を超える場合には、2回に分けて申し込む必要があります。
また、座席を使用しない3歳未満の幼児は、さらに2名まで同伴できます。夫婦に加えて3歳以上の子供2人、3歳未満の子供2人の6人家族でも大丈夫ということですね。なお、3歳以上の幼児は大人と同じマイル数が必要となるので、ご注意ください。
特典航空券が取れない場合、より早めに確保したい場合は?
繁忙期や人気路線などでは、予約開始日でも特典航空券を確保できないことがあります。また、特典航空券を予約しようと思ったら、既に枠が空いていないということもあるでしょう。そういった場合でも、貯めたマイルを利用する方法があります。それはe JALポイントに交換して航空券を購入する方法です。
この方法は、特典航空券の枠は埋まっているけれども、通常の航空券は購入できるという場合に有効です。
e JALポイントは、航空券購入代金の支払に利用できるポイントです。最低で3,000マイルから交換できますが、交換レート的には10,000マイルを15,000ポイント(15,000円相当)に交換して使用するのがお勧めです。
詳しい交換方法や、利用時の注意については、こちらの記事をご覧ください。
この方法を応用すると、特典航空券の予約開始日より早く航空券を購入することもできます。
JALの国内線航空券で、もっとも早く販売が開始されるのは先得運賃です。販売開始は年2回に分けて、1月末と8月末にまとめて半年分が購入可能となります。
この先得運賃をe JALポイントで購入することで、特典航空券の予約開始前に、マイルを用いて航空券を確保することができます。
ただし、特典航空券と異なる注意点として、先得運賃は早期の購入が必要で、予約変更不可、キャンセル手数料は最大で運賃の50%と、制限がとても厳しくなります。イベントや行事などで早期に予定が決まっている場合は有用な手段ですが、変更やキャンセルの可能性が高い場合には、柔軟性がある特典航空券の方が便利な場合もあります。それぞれ状況に応じて使い分けていきたいですね。
まとめ
JAL国内線特典航空券の予約時に必要な基本的なルールや、すでに特典航空券の空席が埋まっている場合の対処法は以上です。
繁忙期に特典航空券を確保するためには、各社毎に異なる予約開始のタイミングやルールを把握しておくことが重要です。常に最新の情報を取り入れておきましょう。
JAL国内線特典航空券のキャンセルや変更については、こちらをご覧ください。
ANA国内線特典航空券は、こちらをご覧ください。
以上、「JAL国内線特典航空券 予約ルールまとめ (2019年5月)」でした。