マイルを貯めて発券した特典航空券。しかし、やむを得ずキャンセルや変更するということもあります。ANA国際線特典航空券で、そのような場合に必要なルールや注意点をまとめました。
目次
キャンセル・払い戻ししたい場合は?
キャンセルの締め切り時刻
第一区間の出発前まで、キャンセル・払い戻しが可能です。
特典航空券に国内線乗り継ぎ区間が含まれている場合、すでにその区間に搭乗している場合は払い戻しできません。
手続き方法・窓口
AMCサービスセンターへの電話で可能です。ホームページや空港では手続きできません。
電話番号は0570-029-767(全国一律料金)と、03-6741-6683(有料)があります。この他、札幌、大阪、福岡、名古屋、沖縄の番号が用意されています。前者はナビダイヤルですので、携帯電話でかけ放題や無料通話があるような場合は、後者の番号の方が通話料を節約できるでしょう。
すでにSFCなど上級会員のステータスを持っている方は、プレミアムメンバー専用デスクの方が繋がりやすく手続きもスムーズです。
キャンセル・払い戻しに手数料は必要?
手数料として一人あたり3,000マイルが差し引かれ、残りのマイルが変換されます。まとめて家族の分を発券した場合でも、人数分の手数料が必要です。
国際線特典航空券は355日前から申し込めるため、払い戻し時には一部のマイルの有効期限が切れていることもあります。その場合、有効期限が切れた分のマイルは戻らず、有効期限内で最も古いマイルから手数料が差し引かれます。
手数料が必要ない場合はあるの?
天候や災害などの不可抗力による場合と、機材故障などANAの都合による場合は、手数料無しで払い戻しが可能です。(もちろん、予約の変更も可能です)
払い戻されたマイルの有効期限は?
自分の都合で払い戻した場合と、天候や災害などの不可抗力、機材故障などANAの都合で払い戻した場合で異なります。
自分の都合で払い戻した場合は、マイルの有効期限は特典航空券を発券した時と変わらずそのままです。払い戻し時には有効期限が切れているマイルがある場合には、残念ながら期限切れとなった分のマイルは戻ってきません。
天候や災害などの不可抗力、機材故障などANAの都合による払い戻しの場合、払い戻されたマイルは全て有効期限が3年間延長されます。せっかく交換した特典航空券ですから、こういった対応はありがたいですね。
マイルはいつ戻ってくる?
払い戻しの申し込みから最大で10日間を要します。
ANA国際特典航空券では区間や搭乗者の変更はできないため、キャンセルしてから区間や搭乗者を変えて申し込む、ということがあります。手元にマイルがたくさんある場合は問題ありませんが、払い戻されたマイルを使いたい場合には、日数が掛かるので気をつけておきましょう。
予約を変更したい場合は?
どのような変更ができる?
搭乗日と便の変更が可能です。
また例外的な扱いですが、ビジネスクラスなど上位クラスからエコノミーなど下位クラスへの変更も可能です。しかし、変更しても差額分のマイルは戻ってきません。ビジネスクラスで全員分の予約が取れなかったため、仕方無くエコノミーへ変更するようなケースが考えられますね。
また、ビジネスクラスの特典航空券でも、一部の区間だけ確保できずにエコノミーで予約を取るようなことがあります。この場合も、後から空席が出た場合は変更ができます。
行き先の変更、経由地の変更、搭乗者の変更、上記以外のクラスの変更はできません。どうしてもという場合には、キャンセル・払い戻したうえで特典航空券を取り直すことになります。
ANA国際線特典航空券は、時期によって必要マイル数が変動します。搭乗日の変更で必要マイル数が減る場合には差額分が戻ってきます。(ただし有効期限が過ぎている分は戻ってきません) 逆に必要マイル数が増える場合には、追加で差額分のマイルを支払う必要があります。
予約変更を用いた特典航空券確保
搭乗日と便の変更は、比較的行うことが多い手続きです。ANA国際線特典航空券は355日前から申し込むことができますが、大抵はその時点で復路は予約可能となっていません。復路の便の予約も355日前まで待つ必要があるためです。
復路の便が申し込み可能となるのを待っていたら往路の空席が無くなってしまうような場合、本来の予定とは異なりますが渡航して即帰国となるような仮の行程で特典航空券を申し込むのも手段のひとつです。
このような申し込みでまず往路を確保し、また数日後に復路が申し込み可能となったら搭乗日を変更するというのは、よく使われているテクニックです。しかし、復路も希望日で確保できる保障はありませんので、希望日の数日前から予約変更して確保しておくような安全策は必要でしょう。
争奪戦となるような時期・区間の特典航空券は、出発日、帰国日は数日ずれることを覚悟して幅を持たせておくことが、確保できる可能性を高めるといえます。
変更の締め切り時刻
変更は予約されている便の出発前まで可能です。ただし、搭乗日を前倒しする場合は、その便の出発24時間前までになります。
予約されている便の出発までに変更を行わなかった場合、後からの変更はできません。何らかの事情で予約便に間に合わない場合、出発までに連絡が必要ということですね。
手続き方法・窓口
キャンセル・払い戻しと同様に、AMCサービスセンターへの電話に加えて、ホームページでの手続きも可能です。ただし、ホームページでは一部できない手続きもあるので、そういった場合にはAMCサービスセンターへの電話で手続きとなります。
電話番号は0570-029-767(全国一律料金)と、03-6741-6683(有料)があります。この他、札幌、大阪、福岡、名古屋、沖縄の番号が用意されています。前者はナビダイヤルですので、携帯電話でかけ放題や無料通話があるような場合は、後者の番号の方が通話料を節約できるでしょう。
すでにSFCなど上級会員のステータスを持っている方は、プレミアムメンバー専用デスクの方が繋がりやすく手続きもスムーズです。
まとめ
マイルを貯める大きな目的のひとつは、やはり特典航空券でしょう。
特典航空券を発券しても、ルールを把握していなかったばかりに、手数料を払っての払い戻しをせざるをえなかったり、さらに期限切れでマイルを失ってしまうこともあるかもしれません。逆に変更のルールを上手く活用することで、希望する特典航空券を確保できることもあります。
家族を含めた大人数での旅行や、多区間の特典航空券の発券など、大きな旅行になるほど注意点は増え、また不慮の事態も増加します。そのような場合に備えて、キャンセルや変更についても予約前にルールを確認しておくことが大切です。そういったときに、このまとめが役に立てば幸いです。
以上、「ANA国際線特典航空券 キャンセル・変更 まとめ (2019年5月)」でした。