今回はホテルグループIHGの会員プログラムであるリワーズクラブについてです。
一般的なホテル会員プログラムと同様、IHGの各ホテルに宿泊するとポイントが貯まり、宿泊数や獲得ポイントによってステータスが得られ、特典を受けることができます。
また2019年3月から、エリートステータスのひとつであるプラチナに到達する新たな方法が加わりました。各ステータスの特典、到達条件など、新たな情報を加えてまとめました。
ホテルグループとしてのIHGの特徴、詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
目次
リワーズクラブの入会方法は?入会金は必要?
宿泊時にホテルで入会した人もいると思いますが、事前にインターネットですぐ入会できます。もちろん入会金も不要です。
リワーズクラブに入会すると、 無料宿泊特典の為にポイントを貯めたり、会員限定料金が利用できるようになります。また、海外ではインターネット接続が有料となっているホテルもありますが、こちらも無料となります。
入会方法はIHGのホームページにアクセスして、画面右上のリンクから入会ページへ。あとはフォームに必要事項を記入して完了です。
入会はこちらからどうぞ。 ↓
エリート会員の特典と到達条件は?
リワーズクラブのエリート会員にはゴールド、プラチナ、スパイアの順にの3つのステータスがあります。ステータスは1月から12月までの宿泊数、または獲得ポイント数によって判断されます。
付与されたステータスの有効期限は12月まで。年の途中でより上位のステータスに到達した場合は、その時点から翌年の12月までとなります。
では、それぞれのステータス毎の特典と条件を見ていきましょう。
ゴールドエリートステータス
ゴールドの到達条件
まず最初のエリートステータスがゴールドです。
ゴールドは10泊または10,000ポイントで到達となります。この宿泊数ですが、なんとポイントによる無料宿泊特典(Rewards Nights)もカウントされます。
私はここ数年、年間10泊に到達することでゴールドを維持していますが、そのうち数泊は無料宿泊です。実質、年間一桁の宿泊回数の費用でゴールドを維持できています。私の年間のホテル宿泊数は10は超えるけど20には届かない状況ですので、ちょうど良いと考えています。
ゼロから修行を開始してゴールドはあくまで通過点という方は、ボーナスポイントパッケージを利用するのがおすすめです。通常の宿泊より割高になりますが、1,000ポイントから5,000ポイントを追加して獲得することができます。仮に5,000ポイントのボーナスポイントパッケージで宿泊すると、わずか2回の利用でゴールドに到達できることになりますね。
ゴールドの特典
特典は以下の4つです。
- プライオリティチェックイン
- レイトチェックアウト
- ポイントに有効期限なし
- 基本ポイントに10%のボーナスポイントを加算
私が実感しているメリットのひとつは、プライオリティチェックインです。特典の内容は「事前に部屋が確保されて、ルームキーが用意されているので、チェックインがスムーズ」という地味なものですが、エリート会員の専用レーンと合わさると、なかなかの効果を発揮します。
特に空港に近いホテルに多いのですが、送迎バスでホテルに到着すると、一斉にチェックインの列に宿泊客が並ぶことになります。そこを専用レーンでチェックインし、住所や連絡先の記入も必要なく、スムーズにルームキーを受け取って颯爽と部屋に向かうことができるのはとても快適です。
また、明文化されたものではありませんが、ウェルカムドリンクまたはウェルカムポイントの特典が用意されているホテルがあったり、時々ですが部屋がアップグレードされることもあります。
レイトチェックアウトは、チェックアウトを14時まで無料で延長できます。ただし、空室状況により利用できない場合があるので、チェックイン時に確認しておきましょう。私は夕方や夜の便に搭乗する際に、よく利用しています。
次にポイント有効期限の延長ですが、IHGリワーズクラブのポイントは12ヶ月以上ポイントの変動がなければ失効するという条件ですので、有効期限が無くなるというのは、残念ながらあまり大きなメリットではありません。
ボーナスポイントも無いよりはあった方がいいですが、大きなポイントの収入源はキャンペーンや、前述のボーナスポイントパッケージですので、こちらも効果は小さくなってしまいますね。
まとめてみると、修行してまで目指すほどの特典はないかもしれませんが、比較的容易に到達できるステータスです。特に国内のホテルはANAとの関係が強く、朝食無料などの特典もありますので、SFC修行のついでに狙ってみるのも良いのではないでしょうか。
プラチナエリートステータス
プラチナの到達条件
プラチナは40泊または40,000ポイントで到達となります。修行で狙う場合は、前述のボーナスポイントパッケージを利用してる方が多いようです。
また、今年2019年3月からIHGインターコンチネンタルアンバサダー会員には、自動的にプラチナエリートステータスが付与されることになりました!すなわち、修行を経ずに一気にプラチナに到達するルートができたことになります。
インターコンチネンタルアンバサダーとは
IHGにはいくつかのホテルブランドがありますが、その中で高級ホテルに位置づけられるのがインターコンチネンタルホテルです。このインターコンチネンタルホテルの会員制度がインターコンチネンタルアンバサダーです。
主にインターコンチネンタルホテルを利用する顧客向けの会員制度で、宿泊時に客室アップグレード保証やレイトチェックアウト、週末2泊目の無料サービスなどの特典があります。
そして同じIHGに属する他のホテルブランドに対しても、IHGゴールドのステータスが付与されていたのですが、こちらが2019年3月1日からIHGプラチナへとアップグレードされました。これでアンバサダーへの入会を考える人も増えたのではないでしょうか。
アンバサダー入会への障害は、その費用です。200USドルか40,000ポイントが毎年必要となります。高級ホテルであるインターコンチネンタルの会員制度だけあって、ちょっとばかり値が張りますね。しかし、毎年プラチナステータスの為に40泊したり、40,000ポイントを獲得することに比べればずっとお得では無いでしょうか。
インターコンチネンタルホテルへの宿泊が多い方、年間40泊はしないけれどプラチナステータスに魅力を感じる方、IHGリワーズクラブのポイントが有り余っている方は、アンバサダーへの入会を検討してみてはいかがでしょうか。
プラチナの特典
肝心の特典内容です。ゴールドの特典に加えて、下記が追加されます。
- 無料の客室アップグレード
- 客室保証サービス
- エリート繰り越し宿泊
- 基本ポイントに加算されるボーナスポイントが50%にアップ
客室アップグレードについてですが、私はまだプラチナに到達したことがありませんので実体験を述べることはできませんが、公式サイトに「空室状況によりご利用いただけない場合があります」と記述があること、上層階の客室、角部屋、眺めの良い部屋でもアップグレードと判断されることから、過度な期待は禁物でしょう。 それでも、やはりアップグレードされるというのは嬉しいですね。
客室保証サービスは、既にホテルが満室となっている場合でも、72時間前までなら客室を1室保証してくれるというものです。急な出張や旅行には役立ちますね。ただし、ホテルの判断によりますが、特別イベントなどが開催されている繁忙期は除外となります。また、無料宿泊特典も対象外です。
エリート繰り越し宿泊ですが、これは40泊を超えた宿泊数を翌年のステータス獲得のための宿泊数として持ち越せるというものです。もっともポイントでの到達や、インターコンチネンタルアンバサダーの場合は、あまり意味がありませんね。
スパイアエリートステータス
スパイアの到達条件
このスパイアがIHGリワーズクラブの最上位ステータスとなり、 75泊または75,000ポイントで到達となります。
最上位ステータスだけあって、なかなか高いハードルとなっています。出張などで宿泊を繰り返す方や、5,000ポイント追加のボーナスポイントパッケージで宿泊を繰り返さなければ到達は困難でしょう。あとは他のホテルグループのステータスや、航空会社のステータスからのステータスマッチという方法もあるようです。
スパイアの特典
スパイアに到達すると、さらに下記の特典が追加されます。
- ステータス獲得時・更新時の特別選択式特典
- アーリーチェックイン
- 基本ポイントに加算されるボーナスポイントが100%にアップ
- ハーツGoldプラス・リワーズのFive Starステータスへのアップグレード
ステータス獲得時・更新時の特別選択式特典ですが、こちらはスパイアへの到達時と、毎年の更新時にもらうことができます。近年では、25,000ポイントのプレゼントか、友人・家族へのプラチナステータスのプレゼントとなっているようです。
アーリーチェックインは、チェックインが10時から無料でできるようになります。国際線の夜行便で到着した場合などには、とても嬉しい特典と言えるでしょう。
ボーナスポイントはついに2倍の100%となります。ゴールドやプラチナでも同様ですが、ボーナスポイントはステータス獲得のポイントには算入されないので注意が必要ですね。
またレンタカーのハーツのFive Starステータスを得ることができます。欧米でレンタカーを利用することが多い人には嬉しいでしょう。
まとめ
IHGの会員プログラム、リワーズクラブについてまとめてみました。魅力を感じる特典、ステータスなどはあったでしょうか。
IHGは海外だけでなく、国内にもホテル数が多く、また価格帯もリーズナブルですので、使いやすいホテルグループです。SPG&マリオットやヒルトンは高いなと感じたり、訪れる都市にホテルが無いと感じるような場合には、おすすめできるのではないかと思います。
ただし、最上位ステータスのスパイアを含めて全てのステータスで、他のホテルグループにあるようなラウンジへのアクセス権が特典に含まれていないのは残念ですね。今後の改善に期待しましょう。
貯まったポイントの大きな使い道となる無料宿泊特典については、こちらの記事でまとめています。
以上、「エリート会員の特典と条件は? IHG リワーズクラブ まとめ (2019/04)」でした。